(10)


 メリーマックさんに到着したのは夕方の5時を回った時刻だった。午後発ちの清里行きはコレが二回目、前回は真冬だったので辺りは暗闇で赤々と燃えるストーブが出迎えてくれたのだが、今度はまだ充分に明るい時間。
気温は18℃とカイテキこの上なく、高原のしっとりした冷気がカラダに染み込んでゆくのがわかる。

 石原氏が注文のフィルター・ケースを試作してくれてあった。若干形状寸法を変えて二種類、使ってみてから決定してかまわないと云う有難いお言葉に感激だ。
打ち合わせ通り内側には塵芥の発生の少ないヌバックを合わせてくれてあり機能的な問題はないだろう、アトは使い勝手はどちらか…というコトで、帰ってからのお楽しみなのね。


   ◆◇◆◇◆


 それにしても毎度この精緻な皮の作品には恐れ入ってしまう。堅牢かつムダなフォルムのない美しい外観と丁寧な仕上げに“満足という域”を超えたヨロコビを感じてしまう。
カメラのフィルターは概ね三種類ほどの直径のものを各数種常用しているので、この試作でオッケーならば早速いくつかをお願いしなければならないが、表の革の色を変えて見分けやすくするなどこれからのオーダーに楽しみも加わる。


革工房 Merrimack(メリーマック)地図

http://www.eps4.comlink.ne.jp/~merimack/
〒407-0301
山梨県北杜市高根町清里3545-1
TEL : 0551-48-5455
定休日 : 毎週 火・水曜
E-mail : merimack@eps4.comlink.ne.jp


革工房メリーマックさんに関する日記↓

6月9日の日記
http://d.hatena.ne.jp/artfoods/20080609#1212988107


5月11日の日記
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5月9日の日記
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9/3の日記
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8/6の日記
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工房での打ち合わせも終え、とうに越えてしまったお楽しみのビールタイム&夕食に石原夫妻と『花遊膳』さんへご一緒…

小海老と枝豆をあしらったゼリー寄せ。
サラダには同じくドレッシングをゼリー状に固めたものを使用して、清涼感を演出している。
オドロキはサラダのトッピングに〆鯖!
ところがなんとコレが美味しいのね♪
考えてもみれば和風のマリネードなのだから、イタリアンなドレッシングとも相性がいいハズよ。

たまたま今日、石原氏のもとへ銚子から獲れたてのカツヲが届いたらしい。
メリーマックのテラスで急遽タタキにし持参していただいたものを、花遊膳の白鳥ユリ子さんが早速一皿に盛り付けて楽しませてくれた。
冷酒と頂く旬の肴、まさか清里で鰹のタタキを食すとは思わなかったが、素晴らしい新鮮さ故の驚異の美味。


ホカにも美味しいお料理をたくさんお出し頂いたのだが、あまりにも数が多すぎて…
シメの「ひじきごはん」、満腹にて候。
そしてズッキーニのお漬物、白鳥さんの手によって洋野菜もリッパに和の漬物としてその存在を知らしめる食卓。
日ごろの鬱憤を吹き飛ばした楽しい晩餐なのであった。



花 遊 膳
山梨県北杜市高根町東井出155
TEL : 0551-47-6388
必ずご予約の上お伺い下さい。
  お昼の御弁当…¥1200
  夜のお食事は…¥3500より
地図


2007.12.02.の日記:和食の隠れ家『花遊膳』
http://d.hatena.ne.jp/artfoods/20071202#1196565512

(9)

 奥サマの父君へのプレゼント購入そしてボクがオーダーしてあったビジネス・バッグの制作進行状況を拝見しようかと、メリーマックさんのある清里に行こう!と決心したのはつい数日前だった。

 お伺いする電話も入れずにいきなりはシツレーかとは思ったが、いつものように石原夫妻が笑顔で迎えてくれるのは本当にうれしい。
聞くとカバンはすでに出来上がっているとの由、そろそろメールで連絡をしようかと思っていたところらしく間の良い訪問にボク自身が思わずニンマリしてしまうのだ。
写真の上部のものが今まで使っていたA4フォルダーサイズのカバンで、下が今回完成したB4フォルダーが入るサイズのものだ。
一回り大きく造られているため、A4を収める場合でもヨユーがあって使い勝手はよさそうだ。
 キャメルカラーがアメ色に変化してゆく楽しみと、馴染んだ革がカラダにフィットしてゆくヨロコビをいまから思い描いては舐めるように眺めつくしてしまうのよ。



オーダーの証のネーム入れ
石原夫人がいつも施してくれるのだが、毎回作品のドコに入れていただくのかを悩んでしまう



今回もインナーにちょっとした工夫をサービスしてくれた石原氏
CFカードやCO-ROMといった最新のメディアに対応したサブポケット、そして多用途に使えるインナー・フォルダー…「あったらいいな」を的確に実現してくれる石原氏の心遣いに感謝なのである



石原家の自家製スモークサーモン
思わぬご馳走にありつきサイコーなのね♪
温燻とはいえきちんとハーブを加えた塩で寝かせてから乾燥加熱調理したものだけに、しっかりとした風味が生きている
アトはビールか…



アートなモニュメントに吊るされ乾燥してゆくレインボウ・トラウト
氏自身が釣りあげたモンスタークラスは燻され乾いても相当な厚みと重量を保持している
アングラー垂涎のビッグワンなのよ



庭の片隅に置かれた古いミシンのフレーム
鋳物鋼材の質が良いのだろうか
赤錆の進行が非常に少ない




メリーマックさん裏テの雑木林に降りてゆく小路
前回タラの芽を採取したのもこのアタリなのね
青いモミジが梅雨空を明るく見せてくれている



斜面にある山ツツジ
ちょっとピークは過ぎてしまったが、まだしばらくの間は楽しめそう



先日から設置しているというウッド・デッキ
2×4規格材を使い石原氏ご自身で基礎土台から…
タテハチョウが休憩に訪れるブルーのフィニッシュはこれからまだ塗り重ねるそうだ



アナログディスクのプレイヤーセットの上は、ちょっとしたギャラリーだ
はは〜ん、スパークリングワインのコルクストッパはイスになるのね…



MGAが置かれたピットに続くウッドデッキ
緑の爽やかな光が置かれた植物を美しく縁取る



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(8)

母君へのプレゼントもそうだったが、自分へのご褒美も欲しかった。
メガネケースの新作についテが…

 ビジネスで使うカバンも現在メリーマック製品を愛用しているが、場合によっては少し窮屈なコトもあり一回り大きなモノをオーダーした。いつものキャメルカラーは雨ジミが目立ちやすくお手入れもタイヘンだが、風合いや色の変化が楽しく今回もソレにしてしまった。
 写真奥は4年ほど使っていたケースで、皮も柔らかくなり自然なツヤも加わりヒジョーに気に入っていた。
ところが今回新作を目にすると「いいね〜コレ♪」の衝動買い。
底部のマチは深くとられ内面全体にヌバックが貼られている。従来のものはバックスキンそのままだったのでメガネを入れる際に必要だった保護布を、これからは省くコトが出来る。
お値段は旧製品より少々高くなって¥5800だが、これだけ丁寧な作品ならばまだ安く感じる。
レギュラーなものにも胡坐をかかずに改良を加えてゆく石原氏の姿勢に、ボクも襟を正さねばならないだろう。


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