霧島育ち『 若ごぼう 』

霧島と云えば焼酎を真っ先に思い浮かべてしまうのは呑み助の悲しいサガだろうか。
宮崎県との県境に位置する鹿児島・霧島高原は錦江湾に浮かぶ桜島開聞岳も一望することのできる観光地として有名だ。農業や畜産も非常に盛んなエリアであるがゴボウが名産だとはこの漬物を購入するまで知らなかった。

土壌の質や休耕田を利用した栽培法もあるのだろうが、とにかく柔らかで香りが佳いと評価も高く、京都の某老舗漬物メーカーもココを産地指定して製造していると聞く。
普段はあまりゴボウの漬物など購入してくることはないが、ソレは京都や奈良のゴボウの漬物が美味しいからと知っているからであって、ある意味たまにテに入れるというお楽しみに取ってある…という感もある。
京風のはんなりした漬物もいいものだが、コレはもう少しタマリ醤油のようなパンチが効いていてまた別の美味しさがある。さりとてゴボウの香りや甘みを殺してしまうほどの味付けではなく、サスガに地場産品の特徴を活かす伝統はパリポリゴリボリと噛みしめながら「う〜む」と唸ってしまう旨味に満ちている。
今までは京都の牛蒡漬物の他には飛騨美濃地方特産・菊ゴボウの味噌漬がボクの中では牛蒡の漬物の双璧を成していたワケであるが、そこにこの霧島ゴボウが加わって三つ巴の戦いになってしまった。一番入手しづらいのがコレなのでちょっと困ってもいるが、まぁそれも楽しみのうち…ということにしようではないか。


株式会社 上沖産業
http://www.kamiokisangyo.com/



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Sora … Umi



10:13AM, July 15. 2010. @Kanbara Shore, Shizuoka-City   Original Photo