モノトーンの厳冬期にも『色彩漬』

盛夏のころはよくジブンで漬物を仕込んでいた。絶対にハズせないヌカミソとは別に、キャベツやキュウリなど手近にある夏野菜類をテキトーに刻んで浅漬けにしたものをバリバリと喰うのは爽快だった。

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それに比べてすっかり落ち着きカレてしまったこの冬はちっともヤル気が起きなくて、身もココロもまるで枯山水水墨画のようになってしまった…って大袈裟すぎますねえ、ちょっと黄昏たフリをしてみたかっただけですからね。
いやヨケーな話はさておき、やはり冬季は野菜に華やかさがなくなり雪景色のようなモノトーンの世界に近いものとなる。漬物王国と呼ばれる山形を始めとした東北地方の漬物も、シブい色合いでなかなかに年寄くさいのである。う〜む、どうもいけない…なんだか消極テキな食欲だなあ。

ところが伝統息づく京都ではそんな冬の時期にもセッセと鮮やかな色彩の野菜を集めては浅漬けなどして
「ミヤビよのぉ〜、お〜ほっほっほ」
となるのだろうか、かぶら・赤かぶら・壬生菜・人参・柚子皮…といった彩り豊かな冬野菜を集めて作ったのがこの漬物らしい。
その名も『色彩漬』、宅配食材のカタログに写真付きで紹介されていたので「コレだよコレコレ!」と即注文してしまった。
到着したものは予想通り小さな袋入りだったが、な〜にこれくらいチョビっと食すところがいいのよ。
と本当はもっとたくさん食べたいくせに上品なフリをするのは疲れるなあ、ホンネを言います…もっと大きなパッケージにしてもらえませんか。
せっかく京都のはんなりお漬物が届いたのだから、鯖の塩焼やイカの塩辛などを肴に日本酒のヌル燗といったところが定石かな、さっそくエロおやぢも支度を済ませてテーブルに落ち着くのである。シゴトの疲れもたまってるしなあ、もう動きたくない…というのが正直なところで『色彩漬』の蕪が滑らかな食感と微かにヌルリとした感覚を舌にのせてくれるのを楽しみながら、酒をゆるりと含んでゆくと(あぁ、もうダメ…)とヨレヨレになってしまうのだな。
しかしあまりに美味い肴たちに(もうダメ)と言いつつ、もう一献もう一献…とだらしなく夜は更けてゆくのであった。



株式会社 匠洛庵 
http://www.tenmasamatsushita.co.jp/shorakuan/
京都府京都市伏見区竹田泓ノ川町6
TEL=075-611-4670




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う〜様
おはようございます!
このところかなりな冷え込みが続いております。去年より寒いと感じるのは気のせいかなあ(笑)
壬生菜はハリハリと美味いですね、やはり自然の乳酸発酵がいちばん! アッサリ浅漬もいいんだけど、しっかり酸味が出た古漬も食べたい…もちろん酒の肴ですよ〜(´▽`*)アハハ



ムー吉殿
おはようございます!
やや温かみが残った酢飯ってのがサイコーですね\(o^∀^o)/ 熱々ゴハンに乗せて喰ってもいいのはイクラと明太子だけ、アトはお店の手ヌキってもんさ。
あらゆる点で違う…と云うのは相手は元・首都だからね(笑)仕方がないのよ。でも福井だって掘り起こしたらかなりな文化遺産を持っていると思うんだけどな。



かぶちゃん
おはようございます!
ヌルくなった刺身ってのもねえ、なんだか(笑) ヤキトリ喰って酒呑んで帰ってくるなら汚い店も楽しいけどさ、刺身やゴハンを食べるのに汚いお店はヤだな〜、ボクは。
みんなカン違いしてるんだよね、雑然とした中にも年季とか歴史が刻まれていてソレナリの清潔さがあるお店と、ただ店主の怠慢と客のレベルの低さが生み出す不潔感の違いを。
壬生菜は美味しいですよ…ぜひデパ地下でご購入を(´▽`*)アハハ



チャッピ〜☆彡さん
おはようございます!
自慢していいと思うけど焼き魚は上手く調理出来ます、どうぞお任せあれ(^o^)v 味噌漬やみりん干しの魚はコゲやすくて神経を使いますね。家庭のガスレンジで焼くのはちょっとだけテマがかかるのよ…ホッタラカシは厳禁でね、もーつきっきり(笑)
その点「灰干し」はけっこーズボラしてもオッケーなのでラクチンです。でも灰干し秋刀魚は美味いよな〜、先日在庫のラストを喰っちまったから、また買っておかないと…
漬物は一年中楽しめるよね。もしかしたら一番身近な季節感かもしれない。この時期はやっぱり蕪かな、いいよね、あのヌル燗…違う!ヌル感(´▽`*)アハハ