飛騨高山朝市『赤かぶ漬』

神戸の友人Yさんが旅の土産を送ってくれた。正月にでもご家族とお出かけになったのだろうか、その品々は飛騨高山の銘産品ばかりだった。

雪の中でシゴトをするのは辛くて哀しいことだけど、雪の降る温泉にでも浸かって酒を飲る…しかも現地の珍味なんぞを肴に…ってのはサイコーだろうなあ、羨ましいったらありゃしない。
ボンビなエロおやぢは現時点ではなかなかそーゆーヨユーはないけれど、ひと区切りついたら文字通りホネ休めに小旅行でもしたいなあと思うのよ。飛騨高山なんて鄙びていていいじゃんね、しかも冬季なら観光客も少なめで清々しているんじゃないか…などと夢想する日々である。

さてその土産包みには当然の如く彼の地の日本酒と高山朝市の名物漬物が含まれていた。おぉ〜『赤かぶ漬』か、京都や山形の赤かぶ漬は食したことがあったが、高山のものは初めてである。
二種類あってひとつはカットしたものを甘酢に漬けたもの。コレはごくフツーのお味だったが、フツーと言ってもかなりレベルの高い出来なのであって、そこらのスーパーで売っているモノとはステージが違う。ゴハンのオカズや酒の肴にバリバリあっという間に喰い尽してしまった。
もう一つは同じ赤かぶではあるけれども、塩漬したものを寝かせてジックリ乳酸発酵させたものだ。パックを見た瞬間にそれを悟ったので(う〜む、コレは矢鱈に食してはモッタイナイ)なとど考えしばらくの間冷蔵庫で待機させておいたのよ。
例のビョーキの痛みも収まってきたのでそろそろいーかな…と開封しては炊き込みゴハンの相棒に据えてみた。そしてそのお味は想像した通り、ちょっと酸っぱくて浅い塩加減、乳酸発酵の旨味がギュッと詰まっているカンジになっていた。美味い。インチキな味がしない。本当に美味い。
かぶのバデ部分は大根と違ってパリパリではなく、ちょっとナタデココのような不思議な食感。そこから滲み出る旨味が堪らない。そして軸や葉の部分はバリッとしていてシナッとしていて、なんだかいつまでも噛んでいたい欲望に駆られる。
困ったなあ、コレってやっぱりゴハンのオカズより酒の肴でしょ…お銚子もう一本いいでつか…とブレーキが緩んでしまうキケンな香り、でもいいや、行こ行こ!


クリック↓↓↓で応援をお願いします






朝は雨を覚悟していた
ヤマユリの種子嚢がカレカレになって寒風に揺れる道端
みょ〜に冷えるな〜と思ったら…なんと雪



February 16. 2012.











チャッピ〜☆彡さん
おはようございます!
ナニを隠そう、すぐ近くまでは何度も行っているのにボクも飛騨高山は未体験です。独特の文化があっていいカンジなんだけどなあ…ゆっくり歩いて観て回り、疲れは温泉宿とその食事で癒す…な〜んてことしてみたいなあ(´・∀・`)
「嚢」って漢字についてよく注目しましたね、書けって言われてもなかなか(笑) いつも持ち歩いてるのにさ「陰嚢」、ええ所謂「〇マ袋」のことですよ〜\(≧▽≦)丿



とがしさま
おはようございます!
そうなんですそうなんです、乳酸発酵ってスゴいんです\(o^∀^o)/ もう漬物って云ったらそいつらがキングですな、アメ色になった白菜なんて天国への階段なんだけど、最近忙しくてソレを売ってるお店に行けないのが無念でやんす。
そう言えば発酵関係の学者で小泉武夫さんがいらっしゃいますが、確かに豊富な知識とウンチクをお持ちなので話題にはこと欠きませんが、著書は筆致がクドくてウンザリしてしまいました(笑) 漬物のようにサラッと見せかけておいて深い味わいが欲しいです。ヨケーな調味料など加えなくてもヒトを唸らせるに充分なものを持っていらっしゃるのにねえ…