いなり寿司とかけ蕎麦

若いころはイマイチ食指が動かなかった食べ物のひとつに『いなり寿司』ってものがある。


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ハラが空いて仕方がなかった時に幕の内弁当は売り切れていて、たったひとつだけ残っていた「助六寿司」を購入して食したけれど(なんだかあんまりパッとしないよね〜)くらいにしか思わなかったあちこちビンビンの若造は、今やすっかりヨレかかった中年エロおやぢとなってしまい逆にソレを懐かしんでみたりもするし「お稲荷さんとカンピョウ巻の組み合わせってサイコーだよね〜」などとヨロコビ喰ったりもしているわけだ。

静岡の定番駅弁には「鯛飯」と「助六寿司」があって当然若者には全く人気がない、若いヤツはヤキニクだ唐揚げだのとスタミナ系ばかりを所望するのよ。まあそれも本能なんだしカラダが要求してるんだから不思議なことではない。
もし若いクセに「鯛飯」や「助六寿司」がスキなんてのがいたら、そりゃキモい野郎ってことになってしまうのね。ん〜じゃあ枯れかかった中年おやぢが植物性タンパク中心の食事しか摂っていないのに若者並みのヨクボーと行為に及んだとしたら、そりゃ入るものと出るもののバランスが悪くてヘンで哀れなおじさんになってしまいそうなのだな。
まあそのハナシは置いといて、先日購入してきた折詰は清水にある超有名な老舗高級寿司店がセカンド営業するテイクアウト専門寿司店の『いなり寿司』なのである。こいつはめっちゃ美味いんだ。もう何度もリピートしていて(いつもこーゆーのが食べたいんだよねえ)と思いつつ、残念ながら哀愁のイナカ町では夢に終わってしまうものなのよ。


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だから平素はシゴトに持参する弁当は手作りしてはいるんだけど「たまには『いなり寿司』もいいじゃん!」ってことでスーパーのお惣菜コーナーで購入してきてはカップ蕎麦などと一緒に持って行ったりすることもあるのだ。たいていは1ケ30円くらいの庶民派いなり寿司で、まあそれはそれでけっこー美味いから気に入ってはいるんだけど、やっぱりこーゆー高級品を喰うとその違いというかチカラの差が歴然としていることに気が付き、老舗の力量に圧倒されるのである。お値段も雲泥の差だけどね。
ただの寿司飯ではなく蓮根・胡麻・柚子…など気の利いたもので彩が添えられていて品がよろしい。こうした『いなり寿司』にカップ麺じゃシツレーってもんだよね、ちゃんと温かい蕎麦を作って共に食す。とにかく美味いぞ!




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満天星ツツジが浸食するキャプチャー君の領域



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そしてスズランも顔を出しました



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