ナゴヤ発『手羽煮』

どえりゃ〜うみゃ〜でかなわんわ…と名古屋のヒトが言ったか言わぬかは知らないけれど、甥がGW帰省の手土産に持ってきてくれたものは「手羽煮」なのである。

このところちょっと人気な「名古屋風手羽先唐揚げ」は甘辛タレで絡めたもので、もちろん相棒のビールが狂喜するくらい美味しいものだけど、全国各地でそのレシピはコピーされまくって今や珍しいものではなくなってしまった。まあだからと言ってその料理そのものの価値が下がったわけでもなくて、美味しいものは美味しいと素直に「スキ!」と言ってかぶりつけば宜しいのである。
それに比べてこの『手羽煮』ってやつはジミなんだよな。デパ地下でも通路の目立つところにど〜んと山積みされて売られ華々しい「手羽先唐揚げ」に対し、こいつは隅のほうで小さな声で「ええ、ムカシっからやってるんですけど…」みたいにヒッソリと、しかし解るヒトには解る地道なアピールをしている印象なのだ。
けれども実際に食してみればトロトロに柔らかく鶏の旨味がじんわりシミ出てくる逸品なのであって、そう大騒ぎせずともきっちり評価されるはずだ。それはこの商品の包み紙にも表れていて、名古屋城周辺の古地図がモチーフになっているのよ。珍しいよね、こーゆー歴史的なものを意匠デザインに取り入れるなんてさ。もっとも貴重な文献を然るべき手段で利用しているからなのか、この包装紙の隅には「カッテにコピーするとタイホされます」みたいな注意書きがなされていて、むろんボクは悪用する意図はないので解像度を落としたうえにCOPYという透かし文字を重ねた画像で掲載してますからご心配なく。


RICOH  XR RIKENON 1.4/50  @ SONY α7

いろいろとその習慣や言動が取り沙汰されるナゴヤ人だけど、天下取りの武将三人が全て彼の地を中心に勢力を伸ばしたくらい個性テキなのは確かで、面白くないと思う他県人も多くいるのは無理もない。けれどもいいところもたくさんあるのだから、そこはしっかりと冷静に見極めないとニッポン批判を続ける周辺諸国のリーダーと一緒じゃないかと思いますよ。
ただねえ、ボクがちょっと閉口しているのはナゴヤ人は名古屋環状高速のことを「首都高」と呼ぶことなのね。おいっ、そこは首都ちゃうやろ!それと名古屋駅のことを「名駅」と略して表示することね。名〇〇の名ってのはリッパなとか有能なって意味を加える冠詞なのであって、名品や名人あるいは名器なんて使われ方が通常なのよ。名駅っていうとさぞかしスゴい建築の駅なんじゃないか…みたいな錯覚に陥る可能性もあるし、それを作った地域文化やヒトが優秀みたいな誤解を生むことも考えられるから、即刻その言い方は廃止すべきだと思うのですね…って、う〜むめっちゃ美味い『手羽煮』だったのに、なんだかとんだ脱線ですな。




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トリテレイアは蕾からしっかりと開花
茎が長くてみんな横向きになってしまうところがファニイなの



Nikon  NIKKOR-N・C Auto 2.8/24  @ SONY α7