■ 噂のにゃごやモーニング その83 「 喫茶 カトレア 」
お店とヒトはレトロだけど
戦国武将・織田信長の居城として有名な清洲城、その名の「きよす」の漢字表記は清州と清須が混在しています。歴史書や過去の文献に於いても両方が存在していて、どちらが正解とか間違いといった判定は出来ないようです。こちらの喫茶店も清須市にある清洲という場所で、所在地をパソコン入力するときにはとても気を遣うものですね。
さて朝の五時から開店している喫茶店ということで、それならシゴト前に立ち寄ることも可能なのですけれど、残念なことに宿舎から小牧・春日井方面への最短ルートから少し外れているので難しいかな…ってわけでして、ようやく休日に利用する運びとなりました。
喫茶カトレア_190715 #theta360 - Spherical Image - RICOH THETA
いや~レトロですねえ、お店の外観も内部の設えも全て。こーゆー言い方をしては大変シツレーかとは思いますけれど、店主と思しきおねーさまやお客さんもレトロ系の方々ばかりなのでありまして、確かに今どきのにいちゃんねえちゃんには似合わない空間でもあります。
諸都合で訪問は開店直後ではなく7時近くなってしまいましたが、そこそこに席は埋まっていて贔屓にされているお客さんたちが静かに朝のひとときを過ごされておりました。
メニューファイルも見ずにホットコーヒーをお願いしました。こーゆーお店は黙っていてもモーニングのサービスセットが提供されるのものですし、必要に応じてバタートーストにジャムを塗るとか小倉あんをトッピングするかなど訊かれますから、お好みで指定すればいいだけです。
何も訊かれなかったのでてっきりバタートーストが出てくるのかと思っておりました。しかし皿に乗せて運ばれてきたのは茹で玉子と袋入りパン、そして豆菓子の小皿なのでありました。
ほんの一瞬ですが、このテのモーニングサービスを提供してるあのお店での悪夢を思い出しましたけれども、決定的に違うのはお店のおねーさまがとっても親切で丁寧な接客をしてくれていたことと、コーヒーがフツーに美味しいってことです。
同じ袋入りパンのモーニングサービスであっても、こうも受ける印象が違うってことでして、つくづく商売ってのは難しいものなんだなあと思いましたよ。
お値段もレトロ
ビニール袋からパンを取りだし割ってみると『あんパン』でした。けっこーなお味の小倉あんが使われていて美味しいものです。あぁ、こーゆー事でもないと『あんパン』を食すことなんてほとんどないからねぇ久しぶりだし、なんだか旨いなあ。
イチゴジャムなんかに比べると小倉あんはコストもかかってますからね、きっと仕入れ価格も嵩むでしょうし品質管理もタイヘンなのです。
『あんパン』かじってコーヒー飲んで、茹で玉子ムキムキお塩パラパラしてあんぐりしたらまたコーヒー、そのうちテキトーに豆菓子をポリポリ喰ってコーヒー…あぁシアワセじゃありませんか。
そしてテーブルに置いてあったメニューファイルをおもむろにテにしてはその価格の安さに驚くわけね、何とコーヒーは一杯¥280です! 信じられませんねえ、今どき。
他のメニューもレトロ価格でした。鉄板スパゲティーやカレーライスは¥430、一番高価な味噌カツやハンバーグのセットでも¥620ですよ、いったいどんな内容なんでしょうか、いちど食してみたいものです。
案外こうしたお店ってのは外回り営業の方とかドライバーさんなどがしっかり固定客としてついていて、平日だって昼どきともなれば満席の賑わいってのはよくあるハナシなのでありまして、安心感のあるランチが期待できるわけです。
どうします?もういちど行ってみますか?
◆ 喫茶 カトレア
愛知県清須市清洲 1746
TEL=052-409-1828
ACT=5:00-17:00 木曜定休