トマトソースのチキンソテー

自家製ソースで食すハッタリ系プレート

その昔、海釣りによく行っていたころ「ハッタリ君」と呼ばれるナカマがいました。いつも釣り船をチャーターして沖に出るので、本当に気の合ったナカマでないと楽しくないのよね、だから「ハッタリ君」などと卑下するような呼び方をしてはいてもそれは愛情のウラ返しなのであって、皆ウラオモテなく仲良く凄い舌…おっと、エッチなタイプミスがでましたねえ…仲良く過ごしたものです。

何故「ハッタリ君」なのかと言いますと、彼はよく喋りマメに動いて新たな仕掛け(魚釣りの道具の一部)を自分で作ってきては「この仕掛けは間違いなくサカナがよく喰いつくよ」と吹聴して回るのですが、残念なことに他のヒトよりも釣果が少ないことが多くて、皆に思いっきり笑われていたものです。それでも皆は彼に一目置いていた部分もあってかけがえのない釣仲間なのでありました。
残念なことに彼は三十代半ばで他界してしまい、彼の葬儀でボクは涙をこらえることが出来ませんでした。マジメでいいヤツだったのになあ、シゴトに忙殺されてヨユーもなかったのでしょう、ストレスもハンパないものであったに違いありません。就寝中に循環器系が突然トラブルを起こしたようで、朝になってからご家族が冷たく意識のない彼を発見した…ということでした。
皆にボロクソにイジられながらも笑顔を絶やさなかった彼は忘れられない友人なのであります。あ…カーペンターズのベストCDや一眼レフとその交換レンズ3本を貸してあったんだけど…ま、いっか。冥途の土産にでもしてくれていればオッケーです。

さて随分長い前置きになってしまいました。ハッタリってコトバからこんなにもイマジネーションが膨らむとは思わなかったものですから。そうなんです、この『トマトソースのチキンソテー』ですねえ、ずいぶんゴーカに見えますけれど、コストは安いわカンタンに出来るわ、もう思いっきり見た目とのギャップがスゴいんです、だからハッタリ系なんて謙遜してしまっているんですけどね。

トマトソースのチキンソテー   Carl Zeiss Jena Pancolar 1.8/50 (Zebra)   SONY α7

食していただければコレが120%ハッタリではないことがご理解いただけると思います。
お味のポイントはトマトソースなのですが、これがまた Take it easy ! の権化なのでしてね、市販のダイスカット・トマトのパックをフライパンにドバッとあけてクツクツと煮込むだけなんです。以前はホールトマトを使用しておりましたけれど、ソース造りにはダイスカットの方が手っ取り早いことが判ってからはコレ一本ってカンジです。
難しい塩コショウの加減も不要ですしガーリックのみじん切りやらオリーブオイル云々といった経験値が要求される場面はありません、ただただダイスカットのトマトを煮詰めるだけ!
ねえ…それじゃあ味もなくってつまらないんじゃないの?ってギモンも当然ですよね。でもご心配なく、ちゃんと素晴らしいお味のソースになります。きっとトマト本来が持っているミネラルや旨味がググッと凝縮されるのでしょうな、信じられないくらい美味しいソースが出来るんですよ。
ただしチキンのほうには塩コショウをして焼きましょう。ディアブロを作る時のように鉄板(フライパン)に鶏肉の皮目をギュ~っと押し付け、焼ムラが出ないようにバリッと仕上げるのがキモです。
焼きあがったらプレートに盛りつけ、温かいトマトソースを適宜かけてやります。付け合わせのガロニは旬のヤサイなどお好みでどうぞ。白ワインでも赤ワインでもよく合いますし、その他のアルコールでも楽しめます。お酒の種類を選ばないところがまたいいですね。
さあ、こいつでハッタリかまして下さい、そしてあなたの下部も…違う!あなたの株も上げましょう。とにかくめっちゃ美味いですから。




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ケロ助 on インターフォンカメラ


神出鬼没…ってこのことですね
この日のケロ助はなんとインターフォンのカメラの上にいました
いい獲物でも狙える場所なんでしょうか
ここでは野鳥などの天敵からも逃れられるしねえ


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ケロ助 on インターフォンカメラ   Nikon Ai Micro-NIKKOR 3.5/55   SONY α7