夏が旬のカニを食す

北海道釧路直送の「花咲ガニ」

カニって冬が旬…というのが常識ですよね、そう確かに間違ってはいません。それは我が国で一番消費量の多いズワイガニ松葉ガニや越前ガニを含む)の旬が11月の解禁から翌年三月くらいまでだからなのですね。

ところが第二位のタラバガニ(ロシアからの輸入品を含む)の旬は春から夏にかけて、三位の毛ガニに至っては北海道沿岸各地で周年リレーのようなカタチで水揚げ…ってことで、ジツは冬が旬のカニズワイガニだけなのでありました。

今回食したカニは釧路から根室にかけての沿岸でしか漁獲されない「幻のカニ」とも呼ばれている(ちょっと大袈裟ですけどね)『花咲ガニ』なのです。しかも旬は六月から八月いっぱいくらいまでの夏…という短い期間にその美味しさのピークを迎えると云うカニなのですね。
もちろん年末や厳冬期の花咲ガニも美味しいのですけれど、海が荒れるので漁模様は不安定なのでありまして、期待しているとスカ喰っちまうってことにもなりかねません。

そんなワケで釧路の「カネキタ北釧水産」さんといういつもカニを注文する業者さんからのお知らせメールに触発されて『花咲ガニ』を注文してしまいました。信頼できる業者さんです、もちろん冷凍モノではなく”朝獲れ茹でたて未冷凍”という充実したバックボーンがあるからこそお願いするわけでして、例によってアセダラ疲労困憊状態から解放される休前日を指定日にして到着を待ちました。
便利な世の中になったもんです、クロネコがちゃんと約束を守って当家にそいつを持参するわけです。ギョーカイでナンバーワンってことだけありまして、配達の時間割は正確ですし、配送員の応対も非常にキモチいい。つまり公約しているキマリごとはきっちり遵守しているからなのですね、どこぞの半島反日国家のように国際的な約束さえ反故にするようではオトナの付き合いは出来ませんし、信頼感など有り得るものではなくサイテーの関係しか考えられません。我が国の将来のためにも断交を…おっとっとぉ~脱線ですよ脱線!元へ。

茹で上げをそのまま冷蔵直送してくれてますので、到着後はそのままいただくことが出来ます。ではでは早速いただくことにしましょうか。
いや~サイコーです、サイコーサイコーっ!もう死んでもいいってくらい美味い。ブ厚い殻をバリバリ割りながら、しかもトゲトゲしているのでけっこータイヘンなんだけど、こーゆー究極の美味さがテにはいるのならば、そーゆー些末なことはどーでもよくなるのです。

花咲ガニの甲羅盛り   Carl Zeiss Jena Pancolar 1.8/50 (Zebra)  SONY α7

いつものように「甲羅盛り」をジッコーします。カラ剥きしながら食してもいいんですけどね、こうしてカニの身を山盛りにしたら(その行為の途中でちょくちょくつまみ食いはします)、カラなどが散乱したテーブルを片付け、手を洗い、カオも洗い、箸も新しいものを準備し、冷酒の器も取り換え、椅子を引いてきっちりと姿勢を正し、こうして当家にやってきたカニ殿に敬意を表し、ようやく喫食となるわけです。

いやいや、改めて申し上げることも不要かと思いますが、濃密な海の滋味、旬のカニミソの飛びぬけた旨味、茹でたてならではの食感と甘み…そういったものたちが壮大な威圧感を以てどっか~んとやってくるわけです。どーだまいったか~っ!の世界であります。数あるカニ類の中で最強の食味濃度を誇る『花咲ガニ』は麻薬テキな誘引地獄、一度手を染めたら抜けられないカニ界のダークサイドと言っても過言ではないでしょう。
因みに脚肉・肩肉はもちろん味噌はスープリームな美味しさではありますけれど、ボクはこの『花咲ガニ』を食すときの愉しみとしてハカマの肉と甲羅のウラ側に貼り付いているトロトロとした豆腐のような部分が異常にスキなのであります。SNSウケする甲羅盛りも結構ですが、テメーの趣味を前面に押し出した甲羅盛りで勝負するエロおやぢなのであります。



翌朝はその鉄砲汁


食し終えた花咲ガニの殻を捨ててはいけません
いいダシがとれるんです
翌朝いただく『花咲ガニの鉄砲汁』がまた楽しみなのでありまして
このために前夜は抑制した食事に止め置く必要があるのです

花咲ガニの鉄砲汁




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