でらうみゃ~でかなわんわ(140)

噂のにゃごやモーニング その96 「 茶房 東雲 」

濃尾平野の西端から東の空を見上げれば

 
もう何度もシツコく書いたけれど津島市濃尾平野の西端に位置します。尾張出身の戦国武将たちはどんな思いでここから日出ずる方角を眺めたのだろうか…などと大河ドラマのナレーション原稿みたいですね、そんな高尚で文学テキな話ではなくて、その津島市の田園風景の中にポツンと存在する「東雲」という喫茶店に関する駄文日記なのですよ。

茶房 「東雲」

と言うのも「東雲」と書いて何と読む?なのですね、無学なエロおやぢは「とーうん」くらいしか思い当たりませんでした。しかし調べてみればそれは「しののめ」と読むのでありまして、高校時代から大学受験期にかけて苦戦した「古文」でお世話になったはずの単語なのでした。いや~すっかり忘れてました…ってか、ロクに勉強してなかったので腐った脳ミソの記憶断片にもないのかも知れませんね。
意味としては夜の暗闇から明け方に移行する空、茜色に染まっていたり蒼白くほのかに明るくなってゆく様、またそうした光をまとった雲とそれらがたなびく空、そうしたものを現した古語らしいのです。
濃尾平野の西端からも東の空を見上げればきっとそんな風景も在ったのでしょう、なんだかロマンの世界ですね。

茶房東雲店内_191006 #theta360 - Spherical Image - RICOH THETA

うっかりしていたのは、どうしてこの店名を名乗るようになったのかを店主殿に訊かなかったことです、迂闊でした。それを知ればこのお店の席に腰をおろしてコーヒーをいただく意味もまた変わったかも知れないのにねえ…ボクの人生はいつもこうだった、ダメなやつですよ。後から知ったってしょーがないでしょ、ヒトは行動を起こす前の思惟が価値を決めるんだ。
ってねえ、今更くよくよしても前進はないのでノーテンキに構えて生きるだけです。極楽トンボと呼ばれようがお気楽無責任オトコと蔑まれようが構いはしない、Lilke a Rolling Stone さ、Let it be だよ、C'est la vie でいいじゃん…と開き直っては虚勢を張る中年オトコです。…あ、なんか脱線してますねえ、元へ。

茶房「東雲」さんの店主は、かなりご年配のレディーでした。彼女たちのように単独でこうした喫茶店を営んでいるのはこの地方では珍しいことではありませんけれど、やはりそのパワーやセンスにひとかたならぬものを感ずるわけですね、尾張のヲンナは強いのか、地方出張(って戦ですけれど)が常であった戦国武将を支えたチカラがDNAとなって生きているのでしょうか。

茶房「東雲」のモーニングサービス   MINOLTA M-ROKKOR 2/40  SONY α7

店内の設えはとても独特でオリジナリティーに溢れています。濃尾平野の田んぼの中に在る喫茶店とは思えません。和モダンのような、避暑地のペンション・ゲストルームのような、セレブの別荘ラウンジのような…低めのソファやテーブルに囲まれ、ヴィヴァルディの四季とかエリック・サティーのジムノペティー、無伴奏チェロなどの小編成あるいはソロの室内楽が中心になったクラシック音楽がBGMとして空間を満たしているのですな。これはとても心安らぎます。
そしてコーヒーと共にいただくモーニングサービスはトーストにサラダとフルーツ…特にスゴいってものはありませんが、全てに於いて高いクオリティーが女性店主の人生を表しているような気がします。素晴らしい喫茶店ですよ、ちょいと敷居が高そうに見えますが、意外に店主殿は気さくで通い詰めればより快適に感ずるかも知れません。
因みにこのバタートースト、隠し味テキに使われたシナモンパウダーの風味が絶品なのでありました。




茶房 東雲(しののめ)
愛知県津島市神尾町中外面 40
TEL=0567-32-4388
ACT=8:30-17:30 木曜定休




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「東雲」の窓から


夏は完全に終わった
アセダラ不快なあのシーズンにやっと決別できると思うと不思議にヤル気も湧いてくる
ひさしぶりの休日 ひさしぶりの快晴
茶店の窓から心地よい風がふわりと肌を撫でてゆく
窓外には黄金色になった稲穂
待ちに待った秋だよ


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「東雲」窓外の景色は黄金色の稲穂   MINOLTA M-ROKKOR 2/40  SONY α7






東雲は「しののめ」と読みますが
では東風は何と読む?
知ってるヒトも多いですよね 正解は「こち」です
古語や季語として今でも我々の生活を潤すコトバですね



そんな「東風」がタイトルされた曲を四連発!
先ずはYMOの「東風 TongPoo」のオリジナルはアルバム PUBLIC PRESSURE に収録されたもの
素晴らしい楽曲ですよね~不滅の名曲です


YMO 東風 TongPoo =PUBLIC PRESSURE=



若き日のYMOはKeyboard矢野顕子さんやGuitarist渡辺香津美氏をフィーチャーした「東風 TongPoo」
懐かしい楽器がたくさん使われていて
大学時代のバンドを思い出します


東風(Tong poo) - YMO



次は同じYMOでも2007のライブ映像から
円熟とでもいいますか
こーゆー齢のとり方をしたいものです


tong poo - ymo (07/07/12)



最後は「東風 TongPoo」の原点を表現したような演奏
坂本龍一氏の才能に底知れぬものを感じます


東風 (Yellow Magic)