■ 尾張ナゴヤの中華めし 第十回
中華料理「同源」（二度目） 爆盛り店のストラテジー
とにかくがっつり喰いたかった。このところシゴトが多忙であるばかりでなく、精神テキなストレスや肉体疲労が甚大なものばかりが続いていて、いや～もうカンベンしてよ…これ以上要求されたってやってられねーから逃げちゃうよ！てなくらキツいものの連続だったからね。
そんなワケで休日の昼めしはスタミナ確保が優先のチョイスとなるのですな。で、思いついたのがこのお店「中華料理 同源」さんなのです。前回は”爆盛り中華のお店”と知らずに入店し、その量の多さとそれに負けないお味の良さ・クオリティーに満足してお店をあとにしたわけなのだけれども、今回はソレを解っていたハズなのにナゼかまたオプションの『焼餃子』まで注文してしまったバカ者なのです。
その今回です、注文したのは『油淋鶏と台湾ラーメンのセット』ですが、なんだかこれだけでは足りないような気がして…そんなことはないに決まってたはずなんですけどねえ…性懲りもなくオプションをお願いしてしまった次第なのであります。
どうですか、このバ～ン！と飛び込んでくるようなヴィジュアル。大皿メいっぱいに盛り込まれた油淋鶏、そしてレギュラーサイズよりひとまわり大きな丼に輝く台湾ラーメン…この二品と山盛りゴハンが載せられたトレイがテーブルに置かれた瞬間、ボクは「もしかしたら失敗だったかも…」と思ってしまいました。
いやいや、失敗って『焼餃子』を追加オーダーしてしまったことですよ。まさか油淋鶏がこんな爆盛りだとは…と誰しも思わないでしょ！てな言訳ですが、やはりこのくらいは想定すべき事であったでしょうね。
前回同様『焼餃子』はとても美味しかったのでツベコベ言うべきことではありません、ただテメーの胃袋の限界が心配でならないわけです。
お～っし、ここはキモを据えてチャレンジするしかない、ヘタな手加減を画策するよりは最初っから飛ばして喰っちまおーじゃないのよっ！てな心意気でスタートなのであります。
や、やばっ…もしかして完食失敗かも…なんてナーバスなキモチを途中で何度か抱いてしまったけれど、まあ最後は恥ずかしい思いをせずにフィニッシュなのであります。ふぅ～美味かったでやんす、油淋鶏のソースはやや甘酸っぱいタイプのものだけれどもたっぷり使われたネギにアシストされてザクザクばりばりジャキジャキじゅわじゅわって食感が死ぬほど幸福感を増幅させてくるのです。すみません、美味い美味いとしか言いようがないのです。
油淋鶏をバリバリ喰って台湾ラーメンをずるずるはふはふ喰う、なんか狂ったみたいに喰い物を胃袋に送り込む肉体労働者は、他者が視たらいったいどんな風にその目に映るのだろうか。ま、いいさボクなんてどーせこんなもんだよ、気取ったって隠したって繕ったってしょーがないじゃないか、今はヒト様のメよりもテメーの肉体と精神の健康だ。
あぁ美味かったなあ、こんな栄養たっぷり満腹セットメニューが￥980なんて信じられないよねえ、しかも消費税が８％から10％に上がっても一緒なんだから！幸福感に満ち足りてお店を出ました。あぁ、たまにゃこーゆーボリューム優先の食事も悪くない（質だって上等です）よなぁ…なんて。ちょっとお店のストラテジーに丸め込まれちゃった気もしますけどね。
そしてお店の経営者なのでしょうか、前回も愛想が非常に良かった台湾人あるいは中国人の女性は Hagibis の風雨で濡れたフロアを指さして「キョウハアメネチョトスベルヨキヲツケテネ」と注意喚起してくれたことを思い出し、笑いがこみあげてくるのを止められなかったのであります。
◆ 中華料理 同源
愛知県あま市篠田稲荷 36
TEL=052-443-6266
ACT=11:00-14:30 / 17:15-23:30 月曜定休
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■ 雨中唐辛子之図
雨脚はとうとう横殴りになってきた
同源さんを出るとそのエントランス階段には唐辛子の植え込みがありましてね
カメラやレンズが濡れるのがイヤ…と思いつつ
その姿を撮らずにはいられませんでした
