■ 噂のにゃごやモーニング その113 「 喫茶軽食 ブルペン 」
昭和の喫茶でウォミナップ
清須のほうにランチが大盛りでグッとお得って喫茶店があると聞いて行ってみました。ってねぇ、その時刻だとランチはやってないでしょ…となる朝6:30ですが、ランチがお得なお店はたいていモーニングサービスもイケてるケースが多いのでありまして、その部分に期待していたエロおやぢなのであります。
学習塾などが入居するテナントビルの1Fに「 喫茶軽食 ブルペン 」さんはあります。入口の前に立ちますとガラスドアの脇に貼られたステッカー類の多さに思わずニヤリとしてしまいますね。
警備会社のセキュリティー関係が二種、飲酒運転根絶呼びかけ中、高齢者交通安全協力所、飲酒運転追放協力店、専売公社時代のたばこ販売標、たばこもご自由にお楽しみ頂けます、そして自店のサービス案内。店内でも同様で、食の安全安心に関するものから暴力追放とか車上狙いなどの不審者情報の提供啓蒙など、正義感にあふれるものが多いようですな。
喫茶軽食ブルペン店内_191117 #theta360 - Spherical Image - RICOH THETA
昭和イニシエ系の店内は店内フロア長辺方向が全面キッチンとなっていて、ちょっとした食堂のようなスタイルなのが喫茶店らしくないと言える感じもします。それよりユニークなのはコーヒーやトーストのお替わり¥100を「アンコールサービス」と呼んでいたり、モーニングやランチタイム以外でおやつトーストの無料提供を「コバラサービス」と称しているところなのです。なかなかナイスなネーミングです。
モーニングサービスはバタートースト&茹で玉子という標準的なものですが、カチッと成形された角食パンは見事な焼加減ですし、コーヒーも豊かな風味で申し分ありません。
店名の「ブルペン」というナマエは、こうしたサービスでこれから社会という戦場に向かう人々がウォミナップする場所であって欲しい、まるで野球の戦列に加わるピッチャーが調整投球でウォミナップする場所、つまり「ブルペン」のような存在であることを願ってのものだったのでしょうか。
その命名者である店主殿は何年か前に他界され、今は奥様がその遺志を引き継ぎ、おひとりで営業されているのだと聞いています。年中無休で朝6:00から…って、これはもうほとんど社会福祉ですね、近い場所に在る喫茶店ならもう少し応援も出来るってものなのでありまして、ちょっと残念です。
◆ 喫茶・軽食 ブルペン
愛知県清須市西枇杷島町恵比須 20-1
TEL=052-503-0177
ACT=6:00-17:00 無休
■ 日置八幡宮
神社仏閣への参拝ともなれば先ずは山門で一礼し、それから本殿へ向かって…となるわけですが、場所によっては駐車場が裏にあるため山門を通らずに境内に入ってしまった、ってこともよくあることです。
こちらもそうしたことになってしまったわけでして、いきなり本殿の前に立ってしまいお賽銭と鈴鳴らし、そして二礼二拍一礼…するつもりだったのですが、なんか様子がヘンなんですね。シンミョーかつ厳かなフンイキ、音なんか出しちゃいけないようなキンチョー感に満ちているわけです。
無学なエロばかおやぢはそおっとお賽銭を投入し、鈴も鳴ったか鳴らないかくらいに揺らし、礼は無音だからいいけど拍は小音量で…と相成るわけです。それでも「こりゃフォトにしておきたい」と思ってしまい、バッグからカメラを取り出しシャッターを押す迷惑ヤローなわけですが、カシャカシャとその音が耳障りったらありゃしない!
愛用しているカメラはフルサイズミラーレスの初期のものでありまして、その改良タイプは今では三世代目となっているのです。当然いろいろと機能追加かつ性能向上がなされていて、こーゆー時に大いに役立つサイレントモードも搭載しているのです。あぁ欲しいなぁ買い替えちゃおうかなあ…なんてこの頃思っているわけですよ…って脱線です、元へ。
神事が終わって参列者や女性宮司さんが中から出てこられました。ちょっと気になったものですから、図々しくも「いったいこれは何の行事だったのか」と訊いてしまいます。
答えて下さった初老の男性はこの日が月例祭であったことや拝殿と本殿が十年前に建て替えられたことなど、いろいろと親切に教えて下さいました。へぇ~なるほど。
そんな俄か知識で境内各所を見て回るわけですが、こちらの神社が創建されたのは平安時代の末期、1181年に源頼朝の命に依ってのことと伝えられているらしいのです、ずいぶん歴史のある神社なのですね。
立派な獅子が彫られた蕃塀や御神火の灯篭群などほとんどの構造物が戦前のものであったり、南門の額は「あ~、う~」で有名だった故・大平正芳首相の筆によるものであったりと、なかなかに由緒のある神社なのであります。
日置八幡宮境内_191103 #theta360 - Spherical Image - RICOH THETA
この神社には三つの愛西市指定文化財がありまして、ひとつは「懸仏(かけぼとけ)」で中央に十一面観音菩薩の像があり明応二年(1493)に制作されたもの。二つ目は「日置八幡宮木像獅子頭」で建長四年(1252)の制作、年記銘のあるものとしては国内最古のものだとされています。残念ながらこのふたつは愛西市の歴史資料館に保管されており、特別な行事があるときだけこの神社に戻されて拝見することが出来るそうです。
三つめは無形文化財ですが旧正月の十五日に境内で行われる「管粥(くだがゆ)」の神事です。大鍋に葦または竹で作った管を入れ赤飯を炊き、管の中に入った米粒の数でその年の豊凶を占うというものなのだそうです。現在もそれは続いていて訪れた参拝者にもふるまわれるらしいのですよ、あぁ行ってみたいな。
御朱印をいただきながらそんなお話を女性の宮司さん(なかなかの美人でした)からうかがい、ナゴヤの文化の深さを知るわけです。シゴトの都合だったとはいえ、なんだか幸運な巡り合わせだなあ…と思います。
MINOLTA M-ROKKOR 2.8/28 , 2/40
Ernst Leitz M-ROKKOR 4/90
SONY α7
RICOH THETA SC