新定番のお店で『海老天おろし蕎麦』
世間一般では初詣というと大晦日から日が替わったばかりの元旦未明あるいは早朝に行くものらしいけれど、酒に溺れしかも体力激落ちのエロおやぢとしては「まあ松の内に行けりゃいいや」くらいにしか考えていない。真に以ってだらしないし、新年からそんなズボラ加減では今後の発展健勝は望めそうにもない。
言い訳にはならないけれど元旦は親族家での会食が控えていたし、二日は疲れてゆっくりしたかったし…って、それはただの言い逃れってやつ。けれどもきっと来年もそんなカンジかと容易に想像がつくし、何か劇的な生活環境変化でもない限り変わらないはずだ。
元来人混みがキライな性質なので少しでも雑踏錯綜率の少ない三日辺りがいいのでは…という目論見もあって、昨日ようやく初詣を済ませた。地元には「富士宮浅間大社」というリッパなものがあるのに、わざわざ「静岡浅間神社」に行くというのも“へんぽらい”（富士宮弁らしいので理解できない方はネットで検索して調べて下さい、辞書には載ってませんから）の本領発揮なわけであるものの、やはり静岡市中心部まで行けばダイスキなデパ地下お買い物とかお楽しみもあるじゃないか、というのがそのワケである。
MINOLTA M-ROKKOR 2/40 @ SONY α7
20年にわたる大改修中の静岡浅間神社はちょっと残念な外観でしかないけれど、随所にシブくて歴史の重みを感ずる部分もあって神妙なキモチにさせてくれるものだ。そしてこの一年の安全と厄除けを願って“破魔矢”をいただくわけであるが、富士宮の浅間さんでは“幸矢”と呼んでいるのに対し静岡の浅間さんでは“福矢”としていて、同じ神社でもいろいろな解釈があるものなのだと知った次第である。あっ！今気づいたぜ、合わせて幸福！
そして今回一番面白かった…いやそれは失礼な言い方だな、有難かったと言い換えよう…のは、その福矢を神殿の巫女に預けると笛や太鼓・鉦のお囃子で巫女さんが舞を演じてくれて最後にボクと母上の頭上でお祓いをしてくれるというものだった。素晴らしい！ジツにいい体験をさせていただいた。（フォト：巫女さん左手に持っているのが当家の授かった福矢）
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さて無事に初詣も済ませ、デパ地下でお買い物をしていると俄然ハラが空いてきた。そうだよなあ、人混み隠避計画のため早朝出発したので朝食を摂ってから随分時間経過しているし、しかも神社やデパ地下売り場を歩き回ったせいでエネルギー消費も早かったに違いない。
静岡市の中心部を離れ旧清水市南幹線にある蕎麦屋「玉川」さんに向かうことにした。昨年秋のお彼岸に行き「天せいろ」を楽しんだお店である。
美味しいお蕎麦屋さんは生活圏内にもあるし、当日の静岡市内にだって名店はいくつかあるのだけれど、このところのお気に入りはコチラのお店だ、当家の新定番と云ってもいい。蕎麦が美味いことはもちろんではあるが、清潔でゆったりした店内・接客の丁寧さ・リーズナブルなお値段…トータルな評価としてかなり上位にあるお店だと思う。
テーブル上の調味料入れも高級なものだし、箸を入れる箱も静岡の伝統工芸品である竹細工に漆塗りを施したものを使用するなど、非常に心地よい席が演出されている。休日ともなれば常に満席という人気もよく解かるというものだ。
MINOLTA M-ROKKOR 2/40 @ SONY α7
歩き回って小アセもかいたしノドも乾き気味、ということで蕎麦好きとしては若干邪道かと思えるけれど「まあ、たまにはねぇいんじゃないの」な『海老天おろし蕎麦』をお願いした。
ぶっかけスタイルは蕎麦そのものや薬味にツユが浸りっぱなしになってしまうので本来の香りとか旨味がスポイルされやすいのだけれど、このワンプレートの魅力はその「宝石箱や〜！」テキな容姿にあるのであって、素直に楽しめばよいのである。
もちろん美味い。めっちゃ美味い。ズズズっと美味い。サクサクっと美味い。
オプションに単品の大海老天を一本加えてもらうズルもしたけれど、それがなくたってこのひと皿は絶品だ。あぁ、いい初詣の幸福なシメだったなあ。
◆蕎麦 玉川
静岡県静岡市清水区御門台1-33
TEL=053-346-4288
ACT=11:00-14:00 / 17:00-20:30 月曜定休
※蕎麦・だしがなくなり次第終了
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