牛肉しぐれ煮弁当

創業 享保元年 京都の老舗懐石料亭の底ヂカラ

京都の老舗懐石料亭? そんな処に行ったことがあるはずないでしょ… ですよねえ、フツーは行きたくたってムリってもんです。ところが便利な世の中になりまして、そうした料亭のエッセンスが気軽に入手できるニッポンなのですな。もっともソレは首都圏、とりわけ東京に住む方々だけに与えられている特権なのでして、哀愁のイナカ町では絶望の日々を余儀なくされているのですよ。

そんな哀れな人生を送っているエロおやぢにもたまには幸運が舞い降りることもあるのです。
そう、母上が沼津に住む妹殿と上野にある東京国立博物館に行き天皇陛下が即位礼正殿の儀で用いられた高御座・御帳台なるものを拝謁する…その帰路、新幹線に乗車する前に東京駅大丸で…という流れでやんすね。そして母上が迷いに迷った挙句にチョイスしたのがこの弁当だったわけです。

美濃吉「牛肉しぐれ煮弁当」   Nikon Ai AF MICRO NIKKOR 2.8/60  SONY α7

へえ~美濃吉さんですか、スゴいじゃありませんか。京都にあるちょっと有名な懐石料理の老舗ですよね。お味は一流に決まっているのでしょうけれど、商売もなかなかにお上手なようでして、お弁当や仕出し専門の子会社を設立し、その伝統のお味をリーズナブルな価格で提供されておられるわけです。
それにしてもこの「牛肉しぐれ煮弁当」、お味に相当な自信がなければこうした割り切りは出来ないでしょうね…ゴハンに乗せられているものが " 牛肉のしぐれ煮 " と " だし巻玉子 " だけ! 究極の引き算とでも言ったらよいのでしょうか、とにかくヨケーなものを排除した美学のようなものがあります。
生姜の風味がはんなり香る牛肉しぐれ煮の旨味と甘み、逆に甘さを抑えてダシの旨味を生かした玉子焼きが引き立て役のように見せかけていても、ジツは主人公の運命を大きく転換するキーパーソンだった…みたいな小説テキ展開がこのお弁当の中にあるわけです。そして京都の老舗懐石料亭の底ヂカラに引き込まれてゆくのです。あぁ、美味い。
ヌル燗の日本酒をちびちび飲りながら静かにいただく牛肉しぐれ煮弁当、小寒の夜にそうしたお味に出会うなんて、なかなかにステキなことです。


株式会社 美濃吉食品
https://www.minokichi.net/

京懐石 美濃吉
https://www.minokichi.co.jp/


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年末年始ビール事情 2019-2020


平素は " 新ジャンル " なるカテゴリのビールをいただいておりますが
週末だけは " ご褒美ビール " と称してハイソ系ビールを飲るエロおやぢであります
もちろん年末年始は週末の連続みたいなものですから
お料理に見合ったものを準備しておくわけですね


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