寒い夜にはやっぱり鍋料理

その名は『胡椒鍋』

寒い夜にはやっぱり鍋料理がいい。近年は市販の「鍋つゆ」をお使いになる方が多いようだが、ボクは一貫してテメーで作る派。確かに市販のものはソレナリに美味しいしお味も安定しているので重宝なのだけれども、それを使った鍋を食し終えるころになるとナゼか " 飽きる " とでも表現したらいいのだろうか、キレが悪くなったと言い換えてもいいかも知れない状態になるのだな。だからメンドだけれどもセッセと自家調味する「鍋つゆ」造りに勤しむわけである。
そしてそんな「鍋つゆ」の中で圧倒テキに登場頻度高いものがひとつある。本来は『ちゃんこ鍋』用のレシピなのだけれど、試しにフツーの食材でジッコーしてみたら当たり前のように美味いのである。

その名は『胡椒鍋』、なんだかナマエだけ聞くと各種コショウどっさりの激辛を想像してしまうけれど、全くそんなことはなくて非常に優しいお味の料理だ。尤もそのナマエはボクがカッテにつけてそう呼んでいるだけなので、ある意味ネーミングのミスと言えなくもない。

胡椒鍋   YASHICA AUTO YASHINON 1.8/55  SONY α7

この際なので公表してしまうが、ジツはその『胡椒鍋』のつゆには水と醤油とホワイトペッパー(フツーに売ってるもの)だけしか使っていない。出し汁を使わないので『胡椒鍋』を喰おうと準備するときには湯を沸かすだけだ。そして醤油をテキトーに加えホワイトッペッパーをパパっと振り入れるのみ、まあ実際には最終お味見で若干の塩や酒を加えるわけだが、この工程はスルーしてもいっこうにかまわない、前述した二つの調味料だけで相当な力量が発揮されるのだから。

黒松剣菱

食材は鍋に使えそうなものなら何でもオッケー、今回は鶏肉とキノコがメインだが、鶏団子や油揚げもイケる。またいつぞやは真鯛の切り身でやったことがあったけれど上品なお味に満足のゆくものだったし、豚バラ肉の場合はその脂と共に豊かな風味が加わりまるで具だくさんの醤油ラーメンスープのようでもあった。だからシメの麺にラーメンってのがサイコーの鍋でもある。ダシも使っていないのによくもまあこんなに美味いもんだ!と毎度感心するし、本当にフシギなものだと思う。

あぁ、コップ酒がたまらなく合う。果てしなく続くはふはふグビグビ…気が付けば酩酊の夜更け。





ロウバイ


ピークも過ぎちゃってちょっと草臥れ始めてはいるけれど
黄色がキレイなご近所さんのロウバイ
漢字で書くと " 蝋梅 " となりますが
梅とは全く別の樹木らしいです


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ロウバイ   AF-S NIKKOR 4.5-5.6/70-300G ED VR  Nikon D300