欧州の街角

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ちょっとしたスリルを味わいながらの夜の彷徨 ジャコメッティの彫刻のように繊細なディスプレイに歩みを止めた 空腹であることも忘れた23時の街角 CONTAX TVS Carl Zeiss Vario Sonnar T*28-56mm Kodak G400 1995.06.07. カールスーエー

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軽食を売る小さなお店 店主の手描きと思われるメニューが微笑ましい パンやソーセージのいい匂いがあたりに漂う夕方CONTAX TVS Carl Zeiss Vario Sonnar T*28-56mm Kodak G400 1995.06.08. ハイデルベルグ ◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆ 今朝の富士山 日の…

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近代的な都市景観の中に存在する中世の面影 生活に密着した水と富の象徴が同居しているが それを大切に育む土壌がこの地にある CONTAX TVS Carl Zeiss Vario Sonnar T*28-56mm Kodak G400 1995.06.07. カールスーエー

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メトロの地下道に貼られた三枚組の広告 街のあちこちで見かけるポスターは センスの良さだけでなくユーモアも忘れていない “エスプリ”というコトバの意味を肌で感じるパリの散歩 CONTAX TVS Carl Zeiss Vario Sonnar T*28-56mm Kodak G400 1997.07.10. Paris

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路面電車の低い響きと交わされる異国の言葉 街の喧騒さえもが静かに吸い込まれて行くような石畳 立ち止まり呼吸する自分の意識も消去される錯覚 単なる通過点だと思い込んでいた旅人は自らの誤りにやっと気がつく CONTAX TVS Carl Zeiss Vario Sonnar T*28-5…

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これが彼らのスタイルなのだろう 変える理由のないものは変えない 取り入れるべきものは速やかに受け入れる CONTAX TVS Carl Zeiss Vario Sonnar T*28-56mm Kodak G400 1995.06.08. ハイデルベルグ ■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■ 今日は見るコトは出来ないと…

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真夜中のショウ・ウィンドウ 浮かび上がる曲線の妙に惹きつけられる よく見れば他のオブジェにも美しいライン 無人の店舗さえアート・ギャラリーになっていた CONTAX TVS Carl Zeiss Vario Sonnar T*28-56mm Kodak G400 1997.07.10. Paris ◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆…

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時差のことなどすっかり忘れていた 斜光線の町並みと空気の違いに刺激され 密度の高い時間が流れて行く CONTAX TVS Carl Zeiss Vario Sonnar T*28-56mm Kodak G400 1995.06.04. ウィーン ◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆ 今朝の富士山 こんな雲が一日中空のど…

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スポットライトのような強烈な西陽 ビールの酔いに白ワインの酔いが加わる 午後四時の酒場 CONTAX TVS Carl Zeiss Vario Sonnar T*28-56mm Kodak G400 1995.06.04. ウィーン

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歌劇の上演案内でも貼ってあるのだろうか 安易に流されることのない歴史の重み 頑なまでに守り通されるデザインの深さ CONTAX TVS Carl Zeiss Vario Sonnar T*28-56mm Kodak G400 1995.06.05. ザンクトヴォルフガング

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時計の針は午後7時を過ぎている 夕暮れは長い時間のある、夏のライン河岸 どんな魚が釣れるのかも知らずに通り過ぎる旅人だった CONTAX TVS Carl Zeiss Vario Sonnar T*28-56mm Kodak G400 1995.06.08. リューデスハイム

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夕方たどり着いた街の広場 土産物屋が片付けを始めている まもなく街燈に灯が入る時間、石畳が別の顔を見せてくれるだろう CONTAX TVS Carl Zeiss Vario Sonnar T*28-56mm Kodak G400 1995.06.05. ザルツブルグ

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あてもなく足を進めた路地裏 見上げれば教会と賢者の像 どこにでもある風景だが此処だけの風景でもある CONTAX TVS Carl Zeiss Vario Sonnar T*28-56mm Kodak G400 1995.06.08. リューデスハイム

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バラをテーマにしたショップがあった ひっそりとした裏路地にショウウィンドウが静かに向き合う 単なるオタクとは異質のカテゴリー CONTAX TVS Carl Zeiss Vario Sonnar T*28-56mm Kodak G400 1995.06.08. ハイデルベルグ

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街のいたるところに彫刻がある 生活にArtが溶け込んでいる、という表現よりも生活そのものがArtなのか 全ての考え方の基本がどこにあるのかが明確だ CONTAX TVS Carl Zeiss Vario Sonnar T*28-56mm Kodak G400 1995.06.07. カールスーエー

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美しい中庭を愛でながらいただくコーヒー カフェのスタイルとしては珍しいものではない 通りすがりであることを恨めしく思いつつ次の街へ急ぐ CONTAX TVS Carl Zeiss Vario Sonnar T*28-56mm Kodak G400 1995.06.05. ザルツブルグ ■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■…

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食に対する考え方の違い わが国でも最近でこそオープンカフェも多くなったが まだまだココまでの環境は少ない CONTAX TVS Carl Zeiss Vario Sonnar T*28-56mm Kodak G400 1995.06.08. ハイデルベルグ

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楽しみは建物や風景だけに終わらない ショウ・ウィンドウのディスプレイの楽しさも目を惹く 強い個性のしのぎ合いがよりステージの高いアートとして昇華する CONTAX TVS Carl Zeiss Vario Sonnar T*28-56mm Kodak G400 1995.06.08. ハイデルベルグ

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眠りから覚めるカフェ 昨晩の歓楽は冷気に霧散している 丁度ノイシュヴァインの尖塔から朝日が昇るところだった CONTAX TVS Carl Zeiss Vario Sonnar T*28-56mm Kodak G400 1995.06.06. シュバンガウ ■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■ 買い物に出かけた先のス…

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どの街も教会を中心に路が続く 夕暮れ時の散歩道、ふと見上げた空に教会の尖塔 怒りや悲しみや怨念さえも内に秘めているような感覚に襲われる CONTAX TVS Carl Zeiss Vario Sonnar T*28-56mm Kodak G400 1995.06.07. リューデスハイム

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メトロのホームに設置されている非常通報装置 強烈な色相の対峙は周囲に余計なモノがないからこそ生きる でも外国語の表記もしておいて欲しいな CONTAX TVS Carl Zeiss Vario Sonnar T* 28-56mm Kodak G400 1997.07.10. Paris

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夕暮れ時の小さな公園 こんな街角にも現代美術がさりげなく置かれている ベンチで寄り添う老夫婦がやけに羨ましく思えた CONTAX TVS Carl Zeiss Vario Sonnar T* 28-56mm Kodak G400 1995.06.07. カール・スーエ ■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■

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「もうそんなのいらない、ひとりであるけるもん」 坊やのそんなつぶやきが聞こえてきそうな光景 参ったな〜という感じの父親と、嬉しそうに見守る母親が対照的 CONTAX TVS Carl Zeiss Vario Sonnar T* 28-56mm Kodak G400 1995.06.08. ハイデルベルグ ■□■□■□…

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窓の鉄格子一つとってもこんなに心血を注ぐ 家の歴史や生業も含めて表現されている見事な芸術 確固たる礎を築く石と鉄の文化 CONTAX TVS Carl Zeiss Vario Sonnar T* 28-56mm Kodak G400 1995.06.08. リューデスハイム

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どの街にも中世以来の石畳や建築が美しく遺されている そして鉄製の看板が掲げられており、その家の生業が一目で判る ここは馬の世話をするお仕事なのだろうか CONTAX TVS Carl Zeiss Vario Sonnar T* 28-56mm Kodak G400 1995.06.05. ザルツブルク■□■□■□■□■…

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イーゴリ・ストラヴィンスキー広場に面するアパルトマン お目覚めはこれから ボーブールのカフェ 印象的なダフネ・ブルー ポンピドウ・センター前、広場の公衆トイレ 医療機器みたい Contax TVS Carl Zeiss Vario Sonnar T* 28-56mm Kodak G400 1997.07.11. …

 パリのカフェ    

その日はポンピドー・センターに行く予定だった ホテルでの朝食後のんびりと歩いて向ったのだが 早く着き過ぎて開店したばかりのカフェで時間つぶし まだ周囲のテーブルにはクロスも掛けられておらず、箒を持った従業員が掃除をしている イヤな顔をされると…

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菓子屋のウィンドウ・ディスプレイ チョコレートや砂糖菓子が万華鏡のような美しさ まるでハプスブルク王朝の栄華をなぞるように Contax TVS Carl Zeiss Vario Sonnar T* 28-56mm Kodak G400 1995.06.04. ウィーン ■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■

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歩き疲れてどこかに腰をおろしたくなった 木陰の席が空いているカフェでコーヒーを飲む ふと振り返ると居酒屋の入り口が Contax TVS Carl Zeiss Vario Sonnar T* 28-56mm Kodak G400 1995.06.08. リューデスハイム ■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■

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早朝の公園 華やかな表通りから一本ウラに足を踏み入れる 動き始めた街のざわめきが遠くに聞こえる Contax TVS Carl Zeiss Vario Sonnar T* 28-56mm Kodak G400 1997.07.11. パリ・シャンゼリゼ南側■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■