ポーク・スペアリブ


 ワキ役が主役を食ってしまうコトはよくある話だが、昨晩の食事もまさにそうした展開となってしまった。

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 母がスペアリブを仕込んでおいたと言うので「おぉヨシヨシ、ワインを開ける理由ができた」と喜び勇んだ。
 そしてちょうどこの日またまたご近所でジャガ芋を頂いたので、塩茹でにして添えようということに決定。
 予熱したコンベクション・オーヴンで約20分間、スペアリブは頃合いの焼き具合になる。ジャガ芋もそれにタイミングを合わせほっくりと茹で上がった。

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 田舎暮らしのイイ部分は自然の恵みがたくさん手に入ることだ。ジャガ芋もそうであるが、このサラダも主材料は当家の家庭菜園で栽培されたベビー・リーフで母がタネから撒いて育てた無農薬野菜。
 虫食いの穴だらけだが、ハウス水栽培のような脆弱さはなくチカラ強く骨太な食感だ。出来合いのドレッシングでは役者の質が違いすぎて立派な演技が台無しになる・・・カンタンなものでいいから・・・とそれも調合した。

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 もちろんスペアリブはスプリーム。醤油ベースの特製タレに漬け込んだ骨付き豚バラはどこに出してもハズカシクない旨さだ。
 が・・・やられた・・・ジャガ芋に。掘りたて新鮮、ビタミンCも豊富で優良アルカリ性食品男爵芋は、最初に予定していた冷凍ハッシュドポテトに代わり急遽出演した新人だったが、地中での下積み生活はムダではなかったようで、ジツに度胸の据わったセリフまわしをしてくれた。
 ベテラン俳優のスペアリブも、思わぬパートナーの出現に困惑したに違いない。


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シャトー・ビューヴァル
ACボルドー2004 赤FB
 開栓直後はとんでもない暴れん坊だった。しかしコルクを抜かれ30分もしないうちに、それまで溜っていたストレスが発散してしまったのか修士課程を終えた優等生のように語るワインだった。
 
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 深く美しい赤色はエッジに緻密な紫のグラデーションを生み出し、チェリー系の香りを振りまく。
 果実の甘味と酸味は競い合うように主張するが、それを大きく包みこんで見守るタンニンが見事な強弱を演出している。
 卒業したての若造だが、地道に蔵での修業を積めば立派なオトナとして優遇されるだろう。
 
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