浜名湖産アサリの酒蒸 - artなfoodsのDiary

　「夕食にはお寿司がいいわ」と母が述べたので、洗車したてのクルマをスーパーに走らせた。
　この時期には屋根付駐車場のある店が助かるが、田舎には地下駐車場はないので先日のようなオイシイ思いは不可能だ。
　スーパーに到着し、クルマの中で着替えをしているオネーチャンがいないものか･･･とついキョロキョロ見回してしまうが、いるワケがない。
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　真っ先に惣菜コーナーに向かい握り寿司を品定めするが、なんとなくサエないのだ。魚の入荷のカンケーなのか「これだ！」と強くアト押ししてくれるものが見つからない。
　待てよ、なにもバラエティーセットじゃなくて単品ものでもイイではないか･･･と発想の転換をすれば、やはりあるものだ。
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　本まぐろ「大とろ」×2、「中とろ」×3の5貫セットが￥780。夕方のタイムサービスで100円引き！
「ヘッヘッとぉ〜、キマリじゃん」
カゴに2Ｐをキープ。しかし寿司だけじゃ足んねーな･･･とナニかあと一品を探す。
　若干小ぶりではあるが「浜名湖産」と大書してあるアサリを見つけ
「酒蒸し＆日本酒」
の図式が完成する実感。
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　家に帰ると母が菜園のオクラをえのき茸と煮びたしにしたものを作っていた。
　先日山梨で買ってきた日本酒を冷蔵庫に入れ軽く冷やす。
　新鮮なアサリは少々砂っぽかったが散らした葱とよく合い旨い。
冷たい日本酒でキュッと口を洗い、鮪の握りを頬ばれば至福のヒトトキ。
　ようやく涼しくなり始めた夜、外の風が
「じきに秋がやってくるよ」
という匂いを運んでいた。