老舗の鰻蒲焼

 夕食の支度の思案をしているトコロに母君のケータイから電話。
「ウナギの蒲焼を買ったから酒は控えめにしておくように」
タイヘン親切なお言葉を頂戴し、感涙にむせぶボクなのである。
「しめしめ、コレで楽チンできるじゃん♪」
早速ビールの栓を抜き、お気楽モードに切り替える。



 『大和田』を名乗る鰻屋は全国に何軒もあるようだが、それらが関連のあるものなのかは知る由もない。
 ただこの「松坂屋静岡店」地下フード・フロアで長年営業を続けている大和田さんは、非常に質の良い鰻(もちろん県内産)を使用し、炭火と辛口のタレで丁寧に仕上げた蒲焼を提供している・・・というコトだけは解っている。
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 竹皮を模したパラフィン紙の包みを開くと、蒲焼の香ばしくそして甘い香りが立ち上る。
まだほんのりと温かいが、やはり蒸しなおしたほうがヨリ美味しく食べられるだろう。
 連絡を受けてスグに準備を始めたので、蒸し器はいまや遅しと蒸気を激しく噴出している。早く喰いたい一心であってもヌカリはないのだ。
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そうだ、デロンギのオーヴンも余熱しておこう。
設定温度は230℃のマックスに。
蒸しあげたアトにさっと高温で焼くコトにより、柔らかく香ばしい蒲焼が出来上がる。
炭火のチカラには及ばないがソレに近いものは再現できるのだ。
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 重箱にゴハンを詰め鰻を並べたら、必ずフタをして数分待つのだ。蒲焼の旨みや香りとタレが染み込み蒸され、さらに美味しくいただける。
 

さあ、待望の「うな重」の完成だ。
粉山椒を振りかけるのももどかしくバックリと口に運ぶ。
「どえりゃ〜うみゃ〜でいかんがや〜!」
名古屋人でもニャーのにこんなコトバが思わず・・・。


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鰻『大和田
松坂屋静岡店B1F・フードフロア内
〒420-8560
静岡市葵区御幸町10番地の2
TEL:054-254-1111
営業時間:10:00〜19:30
※9月は休まず営業するそーです


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調子に乗ってまた開けてしまったスペインのカバ「ボイーガス」
クリスピーな味わいが病みつきになってしまっている
甘辛醤油味に辛口のスパークリング白とは反則技だろうか


All Photographs : Micro-NIKKOR 55mm F2.8 / Nikon D40


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