すき焼き

 飲みたい酒に合わせて料理を考える・・・昨晩はそちらのケースだった。新発売の「キリン一番搾りスタウト」に照準を合わせていつものスーパーへ向かい、先ずは鮮魚コーナーへ。
 う〜ん、いいモノはあるんだけど黒ビールに適う魚介料理にはチョットね〜みたいな。
 やっぱりニクか・・・と精肉コーナーへ。ムムあるではないか、本日のお薦め品「豪州ビーフ肩ロース・すき焼き用」1パック200gで¥498。
しかもタイムサービス20%引きシールも貼ってある!



 へへっとぉ〜、すき焼きにキマリじゃん。
先日神戸の友人に教えていただいたようにゴボウもラインナップさせた。当家ではデビュー戦だ。
 お決まりの具材を次々とカゴに入れてゆくが、手にとって見れば春菊の鮮度はイマイチ。そーだ、この時とばかりに三つ葉を代役に選択する。
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 いつも春菊ばかりなので、一度三つ葉を使ってやってみようと思っていたのだ。
どーせなら他のスタッフも替えちまえ・・・と椎茸はエリンギに、シラタキは糸コンにと変更。
サスガに焼豆腐とタケノコ、準主役の根深葱だけはムリでしょう、と買い物は終了だ。
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 写真は具材を全て並べてあるが、実際の調理は牛肉と葱だけを先ず焼いて食す。
ひとしきり食べ終えたトコロに残りの食材を投入し割り下で調味する。当家ではだいたいこんな手順であるが、地方や各家庭によって様々なシキタリがあるようで興味深い。
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 まぁ美味しい!ったらありゃしない・・・黒ビールに最高である。フツーのビールでもヨイ。
日本酒、焼酎、ワイン・・・結局なんでもオッケーなのだ。
美味しい料理とはそんなモンね。


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当家のすき焼きを語る上で外せないアイテムが一つある



ソレはこの分厚い鋳鉄製の鍋なのだ。底面に「1959」と「ハトマーク」がキャストされているこの鍋は本州製紙(現・王子製紙)釧路工場竣工記念に当時の従業員に配られた特注品で、数字はその西暦を指しておりハトは本州製紙のトレード・マークだ



ボクが一歳のトキから使い始めたこの鍋は通称「大楽鍋(だいらくなべ)」と呼ばれていた
工場の所在地が釧路の大楽毛(オタノシケ)にあったコトからつけられた名称だが、その名前の通りずいぶん楽しくラクをさせてもらったような気がする






亡き父や家族の生活の思い出が、染み込んだ油と共に塗り込められているこの鍋
いつまでも大切に使い続けたい宝物である




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すき焼きにあわせてこんなワインを飲みました
かなりヘヴィーな一本でした・・・美味しくて上等という意味ですよ


で、例の黒ビールのインプレッションです
今朝、友人のmixiに書き込んだものをそのまま


『黒ビールとしては絶妙なチューニングですな。
というのは“キリン一番搾りらしさ”をきちんと残してある
ってコトです。
コレ、結構重要なポイントで、他社から既に黒のプレミアム系が数種類発売されていることから、何らかの差別化をしないと「なーんだ・・・」になってしまうのね。
アワのキメが少し粗いけど、サラリ型黒で同種の中では飲みやすいほうでしょう。キリンとしては「香りに自信アリ」かな。
ある意味ギネスコンプレックスのないビールかも知れません。
主張しすぎない個性が「ニッポン・プレミアム」に通ずる部分もあり、美味しいと思います。

あともう一点注目したいのは、デザイン・カラーね。
深みのある、だけどチョット意識的に濁りを入れたブラウンが非常に日本的。ウルシや日本画の岩絵の具に近いフンイキを持っていて、ビールの缶デザインの中では異端児でしょう。

また買いたい(飲みたい)一本ですね』


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