リングイネのジェノベーゼ  

 ムズカシイ料理名を掲げてしまったが「ジェノバ風パスタ」なのだ。リングイネとはやや扁平に打ってあるパスタで、具材よりもソース主体に仕上げたい場合などには絡みが良いので最適だ。



 ジェノバ風のパスタソースはバジルとオリーブ・オイルが主体であり、これにガーリックなどの香辛料でアクセントを加えてある。ソースさえ作っておけばアトはパスタを茹でて絡めるだけなので重宝なソースでもある。
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 転用はあまりきかないがピッツァには強力なアシストとなるし、魚介の炒め物あるいはオイル焼などの際には彩りと香り付けに個性を発揮してくれる。
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 バジルとオリーブ・オイルの風味を楽しむためには、具材にはあまり凝らないほうが宜しい。テレビのグルメ番組などでは生ハムだことのやれウニだ・・・などと豪華版に仕立てる店も紹介されるが、正直言って噴飯モノである。
 ボクはいつも角切りにしたジャガイモとニンジンに軽く炒った松の実をトッピングするにとどめている。もう少し味にコクの欲しい向きにはパルミジャーノを仕上げに加えても悪くない。
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 やはりリングイネの選択は間違っていなかった。
ソースの「うっふ〜ん♪」指数はヒジョーに高く、ビールやワインが泣いて喜んでいる。
 実は最初の調味は若干薄めだった。食べ始めてから「ちょっとね・・・」テキ状況だったので、スプーンでソースを直接皿に加えて食した。ヒトからみれば
「オマエ、失敗したじゃん」
な結果に見えるだろうが、加熱せずに和えるだけのソースだからこそ救いの手もカンタンに差し伸べてもらえる。


 ソースの製作はそう難しくは無いが、フード・プロセッサを使用するとラクだろう。
レシピをご希望の方はコメント欄にでもその旨お知らせ願いたい。


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昨晩の一本は「Ch. Saint-Floran」ACボルドー2004 
赤のフルボディーだが、厚みのある渋みと酸味に少々料理が負け気味
安くて美味しいが故にまた買ってきてしまった合鴨の燻製が救ってくれた
右は輸入食料品店で購入したリングイネ「イル・シエロ」
古典的な製法を踏襲しているためパスタ表面の微細な突起がソースをよく絡めてくれる


Micro-NIKKOR 55mm F2.8 / Nikon D40


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