鶏肉の山椒焼

 欲望復活祭をブチ上げるには少し早いが、ぷち祭り位なら神様も許してくれるだろう。
例によって母君は趣味の活動の帰りにお買い物をしてくるのだが、昨日は肉屋で鶏の腿肉を購入してきた。



 さて、どうして調理したものかと考え込んでいると
「お友達から茗荷を貰ったのよ〜♪」
と母君はビニール袋をバッグから取り出した。
おぉっ、ミゴトな秋茗荷ではないか・・・エヘ、コイツを使って・・・鶏肉の始末は任せろ〜!
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 生醤油に酒・味醂はいつものパターンだが、コレに粉山椒これでもか&一味唐辛子少々を加えた調味液を作り鶏肉にまぶす。表面全体になじめばよいので、鶏腿肉L二枚で90ccもあれば充分だろう。
また滲みすぎても鶏の風味が失われるから時間的には10分程度と憶えておいて頂きたい。
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 余熱したオーヴンで皮をパリッと焼き上げよう。
予めカットしておくのは確かにラクだが、出来れば丸ごと加熱して焼き上がり後に・・・しかも食べる直前にカットしたほうが鶏の旨みをより堪能できる。
 皿に並べたら秋茗荷の小口切りを添える。鶏肉の仕上げに粗挽き山椒をあしらうのも結構だ。
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 やはり地鶏の旨みはチカラが違う。山椒の香りとかすかな辛味が鶏肉の脂を品良くなだめる。
そして茗荷の溌剌とした地の勢いが、噛み締める肉のヨロコビを加速させ
「さあ次を、さあ次を・・・」
と急かすように追い立てる。


 確かに和風ではあるが、取り合わせる食材によっては洋食としても扱えるだろう。お箸ではなくナイフとフォークで食すのも先に述べた観点からすれば、逆に良いかも知れない。
 素晴しいパートナーをお探しなら、よく冷やした辛口の白ワインなどが最有力候補だろう。


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で、こんな白ワインを飲みました
ほんのりとアプリコットも薫る辛口の良質ワインでした




ダメね〜飲りだすと止まらなくなって
森の空気やきのこの香りも
静かな酸味と苦味に柔らかく包まれて
静謐な佇まいをみせる
なかなか素敵な赤ワインでした
重過ぎないので
鶏料理にもいい組み合わせでしょう





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