サーモンのソテー  

 ムニエルにするつもりで準備を始めたサーモンのフィレはあまりにも脂が乗っていて、なんとなくソテーの方が良いような気がして途中で変更をした。



 ノルウェイ産のサーモンは刺身でも食べられる冷凍フィレになっており、食料品店で見つけたものをストックしておいたものだ。
解凍してみると素晴しい脂の乗りで加熱して食すのはためらいを感じるほどだ。ナイフのブレードにべったりと付着した脂が気持ちを高揚させる。
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 塩と胡椒は控え目に振った切り身をオリーブオイルとバターがはじけるフライパンにそっと置き、焦がさぬように中弱火で注意深く見守ってやる。
その間にベーコンをスライスしようではないか。コレは先日の清里で購入してきたブロックで、試しに切れ端を口にするとスモークの柔らかい香りとしっかりとした肉の弾力が生きている。
フライパンの空いている部分でソテーし香りをサーモンの表面に移してやるのが目的だが、もちろんベーコンそのものも添えて楽しんでしまおう・・・という算段だ。
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 ボイルした男爵芋と人参のグラッセを皿に盛り付け、サーモンを並べてやる。ベーコンの香りも溶け合って「早く喰え!」と急かされるようだ。
イタリアンパセリをトッピングして仕上げはペッパーミックスを指で揉み潰しながら振りかけて完成だ。
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 サーモンの旨みそしてベーコンの香りが一体となって混然とした世界が口に広がるが、数種のペッパーの酸味や辛味が焦点をシャープにつなぎとめている。
困ったもので「いつまでも食べ続けたい…」という邪念を、冷えた白ワインが後押しするのである。
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今朝の富士山
大きな傘雲がすっぽりと


AF-S DX Zoom Nikkor ED 18-70 F3.5-4.5G / Nikon D40
AM6:49 '07.11.09. Fujinomiya-City