ベーコンとキノコのパスタ  

 母君が病院帰りの道すがら椎茸を買ってきた。カサの表面部分に白く乾いたようなものが残っているのは新鮮な証拠、と献立の思案のために冷蔵庫を覗き込んでみると先日のベーコンが半分、出番を待っているではないか。



 イタリアン・レストランの土産話しか聞かせていない母君も気の毒なハナシかと、パスタ料理でも作ろうかと意を決する。
材料はスパゲッティーニ、ベーコン、椎茸、ブロッコリ・・・コレだけである。 調味料はオリーブ油、ニンニク、鷹の爪、塩・胡椒とコチラも最小ユニットで、コンパクトでシンプルな料理を目指そうではないか。
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 パスタの茹で加減や調味の塩分量などにフツーは心配の重きが置かれるが、この組み合わせの場合はそんな危惧とは無縁だ。
ベーコンの塩分や椎茸の旨み、ニンニクの香りと唐辛子の刺激が全てを上手くまとめてくれる。補う程度の塩と胡椒で充分なのでお料理がニガテな方でも失敗しないだろう。
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それにしてもこうした単純な料理であればあるほど素材の持つチカラがクローズアップされるものだ。
なんといっても立役者はベーコンと椎茸。
清里で購入してきたこのベーコンがどれだけの凄みを持っているかは、加熱せずに生で口に含んだだけで感じ取るコトが出来る。
そしてポルチーニを彷彿とさせる味と香りを放つ椎茸は新鮮さあってのものであり、イメージ的に個性の強いものとして捉えていたが決してそうばかりとも云えないコトが判った。
例の農民市場でよく出ている「手のひら椎茸」をガーリック・バターソテーし、冷えた白ワイン・・・などといったムフな妄想を思わず浮かべてしまった昨晩である。

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今朝未明の富士山
強風で雪が飛ばされ山肌があらわになっている


NIKKOR-P・C 105mm F2.5 / Nikon D40
AM6:06 '07.11.13 Fujinomiya-City