ベーコン&ファイヤードッグのカレー


晩秋から初冬へ移行しつつある清里
萌木の村ではすでにクリスマスの準備
黄金色になったカラマツの木立が長い影を落とす芝生と
気温零℃の大気が
残り少ない今年を実感させる









 清里を訪れる人を35年もの長きにわたって迎え続けたレストラン「ロック」は1997年の改装を経て、今では自家製ビールを提供するブリュー・レストランとして確固たる地位を築き上げている。
開業時よりカレーは名物だったらしいが、初めて清里に行った大学生のコロは懐も寂しくコーヒーだけ頂いて帰った憶えがある。
   ■□■□■
 ココでカレーを食すのは三度目だが、よく煮込まれて牛肉もホロホロになったカレールウは香ばしい香りとジャストな甘辛加減が深い黒のソースとなって目の前に現れる。
ゴハンと共ににオリジナル・ドレッシングの新鮮野菜が添えられたワンプレートだが、ルウにレーズンバターが一切れ落してあるのが特徴。
トッピングにベーコンやファイヤードッグ(太いチョリソー)温泉玉子などをチョイスしたセットメニューがあり、カロリーの必要な若い方々からメタボが心配な中高年まで幅広く対応している。
   ■□■□■
 いつ食べてもこのカレーは間違いなく美味しい。そしてこの店ばかりではないが毎回感心するのは生野菜の旨さなのである。
カレーの主張が幅を効かせ始める前にサラダが上手にいなしてくれる…そんなシカケに気づいたのはつい最近のコトではあるが。



 いつもは食べ終えたアト、コーヒーなどを飲んではそそくさと立ち去るのだが、昨日は少しだけ時間にヨユーがあったのでデザートも注文してみた。
「ホット・アップル・クリスプ」
16cmほどのココットに温かいアップルパイが仕込んであり、ソコにフルーツやアイスクリーム,ホイップクリームなどがトッピングされた一品。
   ■□■□■
 なぜコレに早く気付かなかったのかと後悔した。サクサクのホットパイでアイスクリームが溶けないうちにとあわてて口に運んだりフルーツもヌルくならないうちに…などと忙しいのだが、なにせメインのアップルパイそのものが美味しく手を止める気にはとてもなれない。
カレーで火照った口とオナカはスイーツで沈静化されてゆくのだが、やはりカロリーのコトなど多少は頭の隅をカスめるのは打ち消しようがない。
 ちょっと風は冷たいが散歩でもしてから…と遅めの帰路につくことにした昨日だった。


■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■


萌木の村の広場には
木で作ったトナカイとサンタ
毎年この時期になると
この場所にお目見えする



























弱々しくなった光線と
冷たい風に揺れる草花
間もなく雪の世界にとって代わるであろう季節を
最後の時間としてけなげに生きている




























ロックの壁面に置かれた薪
少しづつ水分を抜かれ
暖炉でエネルギーを放散する
熱だけでなく音や香りも





















ブリュー・レストラン
ROCK
http://www.moeginomura.co.jp/
八ヶ岳高原・清里 萌木の村
山梨県北杜市高根町清里3545