革工房メリーマック・5

 手帳のカバーを受け取りに清里の工房へ向かう。途中の山道の気温は零度を下回ることもしばしばだったが、いつものように石原夫妻が薪ストーブの暖かさに満ちたルームで迎えてくれた。



 いつものことながら素晴しい出来上がりに満足している。
留め皮とペン差しの部分の色が違うのは伸縮を抑えた革を使用しているため、との説明を聞き納得する。
サスガにツボを押えた制作に、既製品にはないモノを所有するヨロコビが一段と加わった。
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 7年間使用した合成皮革のカバーもイタリアの某有名ブランドのプレミアムだけあって、みすぼらしくなるコトもなく使い続けたが、石原氏にお願いしたこのカバーは同サイズの中に氏ならではの心遣いが細部に盛り込まれており
「これからいったい何年間使い続けられるのだろう」という期待がふつふつとわき上がってくるのを感じる。
数年もすれば馴染んで当りも柔らかくなり、色にも深みが出てきてカラダの一部のようになるのであろう。
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 単なる道具としてではなく、手帳を触るコト自体に嬉しさを感じるようになる…そんなニヤけたボクの表情をみて奥サマも「アタシも作ってもらおうかしら」と自分の手帳を出してきては眺めていた。
多分オンナならではのアレもコレもといった要求の整理をしているに違いない、と思いつつ心地よいワインの酔いに知らないフリを…。


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#131
黒のウェスト・バッグ
堅牢な造りとファスナーが
海外での酷使も意に介さない
次の旅行までには手に入れたい一品











#71
天ファスナーの札入
コイツにびっしり万円券
ってイツのハナシか…














#229
ボストン・スタイル
手頃な大きさで
カジュアルにも活用できそう











今回の新しい動き
ご子息が作品の制作・販売を始めたそうな…
まだ小物中心だが、色使いやカタチの斬新さが若い方の感性で面白い
Merrimackとは別のブランドで!ってイキごみがいいじゃないか
早くオヤジを追い越せよ〜
応援ご祝儀でシガレットケースを1つお願いしてきた



石原夫人手造りのお菓子
紫芋のスイートポテト風
とても美味しく頂いた
いつものコーヒーも御馳走になり
昼食の時間も忘れてしまう










話の流れでこんな話題も…
お知り合いの方が本を出版されたそうで
戦前の映画のパンフレットやポスター
映画好きにはたまらない一冊だろう
12月1日発行は文芸社より
http://www.bungeisha-va.co.jp/index.jsp

















悲しい話題も…
前回の日記で登場してもらった夫妻の愛犬
つい数日前に永眠したとのこと
工房のウラ手に碑が建てられていた
安らかにね、合掌


10/29の日記
革工房メリーマック・4
http://d.hatena.ne.jp/artfoods/20071029#1193626630


















革工房 Merrimack(メリーマック)
http://www.eps4.comlink.ne.jp/~merimack/
〒407-0301
山梨県北杜市高根町清里3545-1
TEL : 0551-48-5455
定休日 : 毎週 火・水曜
E-mail : merimack@eps4.comlink.ne.jp

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10/15の日記『革工房メリーマック3
http://d.hatena.ne.jp/artfoods/20071015#1192425522 


9/3の日記『革工房メリーマック2
http://d.hatena.ne.jp/artfoods/20070903#1188777893


8/6の日記『革工房メリーマック
http://d.hatena.ne.jp/artfoods/20070806#1186354115