チキンカレー  

 妹君のご主人の会社では毎年の社員旅行先を海外にしており、その都度珍しいお土産を頂けるのも有難いコトではある。
今回の旅行先はマレーシア、食品関連ではカカオやココナツそしてパーム油の名産地でもある。忘れてはならないモノに胡椒の栽培生産があり、イギリス統治時代の名残か某有名英国ブランドでも明確に「マレーシア産黒胡椒」と謳ってあったりもする。

 そんなワケで土産の一つにカレーパウダーのセットがあったのだ。先日出先でガッツリとヘビィなカレーを食べたばかりでフツーならしばらくはカレーを敬遠しそうなケースなのだが、浜松の友人のミクシイ日記にインド料理屋の激辛旨カレーのお話がアップされており、しかも二日も続けてその店に行ったという猛者には
イカレたヤローだぜ!」
と思いつつも、ボクも黄色く洗脳され
「インド料理作っちゃうもんね〜♪」
となった昨晩なのである。
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 骨付き鶏肉、タマネギ、人参、土産のパウダーセットが基本のカレーにナス、トマト、アスパラを入れるコトにする。
「なんか季節感ないよね〜」
と思いつつも、どーせマレーシアは一年中夏なんだからさーという言い訳に自ら納得する。しかしアスパラはないでしょ〜、ホントはインゲン豆とかさぁなのだろうが、単にスーパーで安売りしていたから…という採用理由はスジが通るのだろうか。
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 香辛料は特に何かを加えたりはしなかったのであるが、製造段階からコメカミ首筋に汗らしきものが流れた。暑いからなのではない、その香りからして「辛い」のである。
ムム、コレはちょっとマズイかな〜というのは我々は辛いモノ好きで問題はないのだが、サスガに小学生のお嬢ちゃまにはムリだろうとは思ったからだ。
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 と言いつつも「試しに喰わせてみよー」でちょっとニヤニヤしながら様子をみていると、やはり…なのである。
カレー好きなコドモの期待はミゴトに裏切られ
「苦い、痛い」というコトバと歪む顔…半分可笑しかったのだが、ちょっと可哀そうなコトをしてしまった。
が、ボクらは大いに満足な激辛印度料理であったのだ。