バーニャカウダと牡蠣のグラタン  

お預けになっていたガーリックとアンチョビーを使うソースの料理「バーニャカウダ」を作ってみた。ヤサイもたくさん食べられるし個性的なイタリア料理は、見た目もなかなか楽しい。

お店で注文すると結構なお値段を要求されるこの料理は、作ってみればそのワケがよく解る。
ニンニクを牛乳で煮たりアンチョビーをみじん切りにしたりとソースだけでも手間がかかる上、野菜をスティックにカットしたり下茹でしたりと時間も費やす。
野菜はコレがなくてはダメといった類はないが、新鮮なものを使いたい。季節の野菜など手に入れやすい食材でいいのだろうが、先日食事をしたイタリアンのレストランではサトイモの茹でたものも添えてあり印象深かった。
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昨晩はエリンギの新鮮なモノが手に入ったので、オリーブオイルで軽くソテーして添えてみたがコレがなかなか素晴らしかったのだ。
う〜んキノコもイケるとあれば「来年のシーズンにはバーニャカウダ三昧か…」と思わせるほどマッチングは良い。
多分どこのお店もキノコはアイテムに入っていないのでオリジナルだよと胸を張って言えるだろう。
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もうひとつゼイタクをした。広島から昨晩着いた牡蠣である。
ハコは殻付きとなっていたのだが開けてみると全て剥いてある…ちょっと拍子抜けなのではあったが、開封ついでに一つ口にしてみると「なんてまぁ!」のコトバにしかならない世界。
海の滋味が凝縮された濃厚な味と深い香り…フツーに売っている牡蠣は一体ナニモノだったのだろう、という思いを強く喚起する。
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あまりの旨さにもう一つ、またもう一つと止まらない。
ダメダメ!こんなコトをしていては夕食の支度が終わらないじゃん…。ものすごい決意で再び支度にとりかかったのはグラタンだ。
と云ってもカットしたベーコンと共にチーズをかけて焼くだけのものだが。
「エヘ、チーズ焼って云った方が正確でしょうね」と手ヌキは認めなければならないが、なにせ元々の牡蠣が素晴らしいのでどう料理しても美味しいのである。
料理人要らず…いや、ただ単に早く喰いたかっただけかもしれない。