元旦の食卓  

 こうして元旦の静かな時間を過ごすことができたのは何年ぶりだろう。父が亡くなってからは和室でおせち料理や御神酒を嗜む習慣も途絶えていた。
今年こそ…の想いは適い、楚々としたものではあるが家族が集い祝う正月のヨロコビをかみしめる。

 地方によってずいぶん差異があるようだが、当家で雑煮といえば焼いた角切餅を醤油味の澄まし汁で仕立てたものが長年の慣わしである。
根菜や三つ葉、へぎ柚子をあしらい淡白な仕上げにするのが母君の流儀であり、慣れ親しんだ味でもある。
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おせちとは云っても黒豆や佃煮、蒲鉾、鰊の昆布巻、お煮しめ、柿なますなどごくフツーの料理を並べるだけのものであるが、特に不満とも思わないし夫々の料理のいわれを教えられたりすると、逆に有難く感じるようになってしまうのもフシギな話だ。
これからも多分毎年変わらない正月の食卓なのだろうが、その「変わらないコトの大切さ」を次の世代にも伝えねばなるまい・・・と思った本日である。


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富士山本宮富士宮浅間神社へ初詣に出かけた
鳥居の向こうに傘雲の富士山
風もなく暖かい元日だった


AF-S DX NIKKOR 18-70mm F3.5-4.5G ED / Nikon D300
2008.01.01. 11:45 @富士宮浅間大社