春キャベツのポトフ  

 もう春キャベツが出回る時期になったんだ!スーパーの地場産品コーナーには鮮やかなグリーンの玉が山積みされているではないか。千切りにしてトンカツの付け合わせも悪くないけど、う〜ん…

 前日の火曜市で手に入れた野菜類もあるコトだし、ひとつベーコンやソーセージも取り合わせてポトフでも久々に作ってみようかと決意した。
あまり小さく切るとフツーの野菜スープと変わらなくなってしまうので、極端なくらい大振りにカットする。
一見ただの煮込み料理のようにも感じるが、ジャガイモや人参の下処理など意外に手間がかかるものだ。クリアなスープで美味しく食べようとすればこうした部分はパス出来ない。
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出来ればベーコンはブロックで使用し香りだけでなくその肉の弾力も楽しもう。本当はもう少し質の良いホンモノを使いたいが、地方スーパーではそうしたレベルを望むのはムリだろうか。薫液だけで仕上げたベーコンとしっかりスモークしたソレとでは生で食す時より加熱した場合にその違いが顕著に表れるものだ。
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野菜やソーセージなどから旨味や塩分が出てくるので、調味は少量のコンソメキューブと胡椒だけである。提供直前に塩分の確認をすればよいのだが、たいていの場合は塩を加える必要はないだろう。
深皿に盛りつけたらペッパー・ミルで黒胡椒を挽きアクセントをつけたい。ナチュラルな味の中に溌剌とした躍動が加わり大いに食欲もわいてくる。


コンテス・ド・ヴァンシ
ACアントル・ドゥ・メール2005 白MD

レースのカーテンのような果実の甘味はピーチを感じさせるが、ライムの風味と色が爽やかさを添えている。
野菜料理との相性は軽い渋みが保証してくれるだろう。ドライでありながらも品の良い甘味が飲み飽きしない清楚さを印象付ける。