鰺の塩焼と湯豆腐  

 灯油はなくなるコメもスッカラカン…寒くて外に出るのはイヤだったが夕方買い物に出かけた。最短距離のGSとスーパーで済ませてしまおうとウチを出たのが午後5時チョイ前、混雑はこれからというビミョーな時間帯だった。

 コメだけ買ってさっさと帰らないと道路が混み始めてしまうと思いつつ、いつものクセで鮮魚コーナーに足が向く。どうもパッとしたものがない、帰れば冷蔵庫にはなにがしかのストックもあるし…とレジへ向かおうとするボクの目に飛び込んできたのは「福岡産真アジ刺身用」だ。
虹色に輝くピカピカの魚体が氷詰めにされ一尾¥150とは安いではないか、お造りもイイけどやっぱりこんな新鮮なヤツなら塩焼きじゃん♪
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炊飯器のスイッチを入れ、早速支度にとりかかる。
ワタを抜いたりゼイゴを取り除いたりといった儀式もあるが、鰺は比較的手間のかからない魚である。ウロコもほとんどなくアッと云う間に準備完了、ゴハンが炊けたら焼き始めるだけなのね。
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 ビールをグビリと飲りつつ湯豆腐の算段をしたりとココまで来ればアトは楽勝、鰺の生まれ故郷である福岡の友人が送ってくれた「博多焼チーズ」なるカワキモノを開けてみた。
プロセスチーズをタラのシートでサンドし辛子明太子で味付けしたものをカリッと焼き上げたスナックなのであるが、チーズの焼けた風味はなかなか本格テキでテが止まらなくなってしまう。けっこう辛いのでコドモに取られる心配がないと云うのも嬉しいではないか。
明太子で味付けをせずに焼チーズ風味だけでも充分美味しいはずだが、ソレがないと博多っぽくないからというジレンマをメーカーがどう解決してゆくのか…などという難しいコトは考えなくてもよろしい。
それよりつい食べ過ぎてゴハンの前にオナカが一杯になってしまうという問題を先送りしてはならないのだ。