鮪の山かけごはん  

長芋をいただいた。といっても去年のハナシで、冷蔵庫の暗い脇に新聞紙に包まれたまま長いこと幽閉されていたものがやっと陽の目をみる哀れな話なのだ。

 恐る恐る新聞紙を開くと長芋は意外な程に健康だった。元々埋め込んであった米糠が外側にうっすら着いているが、手で払えば腐敗などのネバリもないのでサラッと落ちて行く。
皮もキレイな色をしており剥いてみても身に変色などが一切ないのには驚いた。
   ■□■□■
 前日に雑穀米を食べたトキに「コレにとろろかけて食べたらおいしそうだよね〜♪」という話になり、そうだ!あるじゃん山芋が…といった展開で献立は決定されたが、どーせなら待月楼の定食みたいに彩りよくしたいので鮪のヅケも添えてみる。
朝食の都合でフツーの白ゴハンになってしまったが、海苔や葱・茗荷といったサポート組が長芋の味わいに華を添える。
自然薯と違い水っぽい長芋だが、だし汁などの水分は加えずとも適度にダラダラしているので逆に山かけには向いているようだ。
 もしかすると長芋はボクが考えていた以上にダラダラお気楽にこの時を待っていたのか知れない。人間と一緒でストレスが少ない生き方が長生きの秘訣なのだろう。
   ■□■□■
 山かけと云えば酒の肴としか頭になかったボクもこうしてゴハンに乗せて味わう極上の楽しみを知ったワケだが、ビョーキにでもならなければ気付かないコトだったかと思うとミョーな因果を感じる。



今朝の富士山
ちょっと霞っぽいですが、上空はキレイにヌケてます


TAMRON A16 / Nikon D40
2008.02.08. 07:16 @Mannohara-Fujinomiya