カタ焼きソバと担担麺  

ぐっしょりと寝汗をかき何度も夜中に起きては着替えをする…というコトもなくなってきたのは闘病生活(大げさな!)も終わりに近いのだろう。
そうなると肉および油脂系料理にも欲望を掻き立てられ、例の「ラーメンうずき」さえ感ずるようになった。お断りしておくが“肉欲”ではないのでカン違いなきよう心得られたい。

 家を出た直後のクルマの中ではは蕎麦屋に行こうというハナシだったのだが途中で
「そうだ、その隣にムカシからやってる中華料理屋があるじゃん!餃子も食べられるし…」
「となればカタ焼きソバも〜♪」
「アタシは叉焼麺と炒飯!」
と家族それぞれの目論見は一致し行き先は変更された。蕎麦屋とほぼ同じ場所なので遠回りにならず好都合なのだ。
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 色よくパリッと揚げられた細麺が香ばしい。ヤサイや肉もたっぷり入った中華あんは若干塩分はキツ目だがスパイシーで食べ飽きしない。
白菜はもちろんチンゲン菜やタケノコの歯ごたえを楽しみながら厚めにカットされた豚バラ肉の旨味を味わう。
カラシをまぶし酢をまわしかけて食べると懐かしい“あの味”が蘇ってくる。あ〜、これにビールがあればサイコーなのに…

 

 昨今世間を騒がしている餃子だがコレは安心して食べられるお店の手造り。薄い皮にキャベツとニラがたっぷり入った野菜餃子だ。
焼上がっても皮と具の間に空洞ができるコトもなくしっかり詰まったあんが美味いし、なによりサッパリしていて二人前12ケは楽勝、もしかしたらもう一枚イケるかもしれない。
シツコイようだがコレにビールが…って、もうわかったわかった。

 葱ラーメンもヤミツキだが、担担麺もつい頼んでしまうモノの一つだ。初めて入った店では何よりスタンダードなフツーのラーメンを注文するのがセオリーだが、最近はあまりこだわらなくなった。
澄んだスープの醤油ラーメンより他の種類にチカラを入れている店が増えたのもあるが、それよりその時のジブンの体調に合わせて選択するコトに躊躇を感じなくなったせいもあるかもしれない。
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 この店の担担麺は一流だ。最大の特徴はゴマの風味の良さにあり、肉みそや背脂はもとより白髪葱・糸切唐辛子といったトッピングで誤魔化していない所が潔い。
豆板醤の効いた味噌スープに挽肉と共に炒めたモヤシやニラがたっぷり入っていて、細縮れ麺との絡みに申し分のない環境が出来上がっている。
全て飲み干したいと思える旨さが、塩分の制限を通知してきた医者のカオをふと思い出させてくれたのがなんとも恨めしかった。




中華飯店『華北支店
静岡県富士宮市三園平387
TEL : 0544-27-0727
火曜定休



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今朝の富士山
うっすらと上空にかかった雲がキレイです


AF-S NIKKOR 18-70mm f3.5-4.5G ED / Nikon D40
2008.02.11. 07:24 @Mannohara-Fujinomiya