鶏肉の小悪魔風ソテー


悪魔がディアブロなら小悪魔はディアブレットと少しカワイイ名前になるようだ。なぜ小悪魔なのかといえば悪魔ほど鶏肉をイジメずに調理するからで、半分マネゴト的にコトを進めた料理なのである。
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久しぶりに「家族のために料理をしよう」いう気になり、スーパーに出かけると季節の野菜がいろいろ並んでいる。料理は鶏肉のソテーにしようと決めていたのでアトはガロニの食材の品定めだけなのだ。
タケノコの水煮は地元の採れたてが売っていたので即購入したが、おもしろかったのは“ワイルド・ルコラ”だ。フツーのルコラは葉先が丸いあるいはやや段が付いている程度なのだが、コレは幼いものはタンポポの葉のようにギザギザと尖ったカタチで大きくなると丸みを帯びた葉先になっている。
お味はさして変わらないが、若干歯ごたえが強い…というよりもちょっとモソモソ系かな〜みたいなカンジで、サラダのように生で食すよりも半加熱テキ調理に向いているかもしれない。
ディアブレットがあまりに美味しかったのでジツのところ記憶は少ないのだが、それだけメインの食材の邪魔はしていなかったのだろう。ルコラ独特のアクセントはしっかり効いており、動物性タンパク質との相性が抜群のハーブだ。
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もう一つ特筆しておきたいのはアスパラである。生産地が静岡県となっていたので試しに購入してみたが、日ごろ遠方の県やメキシコなどからの輸入モノを食べ慣れているせいか非常に甘みと香りを強く感じた。
ちょっと得をした気分でまたあればアスパラをメインにした料理にチャレンジしたくなるような良品だ。


香気の強い野菜に敏感なお嬢ちゃまもローズマリーやワイルド・ルコラを気にせず「美味しい♪」を連発しているので、小悪魔もなかなかヤルものだと安堵した。
そろそろマジメにトマトソースでも仕込もうと思っているので、そいつで小悪魔を溺れさせるのもいいかも知れない。