タラの芽の天ぷらと桜海老のかき揚

数ヶ月ぶりに信州・清里を訪ねた。
いつものように革工房メリーマックさんを目指してメガーヌを走らせる快晴の甲州路。


今年はおシゴトで桜も楽しむコトが出来なかった・・・と嘆いてるうちにゴールデンウィークも過ぎてしまった。
やっと取れた休日は4ヶ月ぶりに行く清里に充てる。コレを励みにがんばってきた、と言っても過言ではないくらい楽しみにしていたコトなのだ。
久しぶりにお会いした夫妻と近況を語り合ううちに「ウラの雑木林にタラの芽がたくさん出ていますよ」と石原氏が仰るではないか。
そーいえば今年の春は山菜を愉しむヨユーもなかったな〜と早速タラの芽狩りに外に出る。



いや驚いた。自然自生しているタラの木がこんなにたくさんあって、しかも今日喰ってくれと云わんばかりのジャストサイズがものの5分で大量に・・・
新緑が噴出したばかりの雑木林に陽が差し込み、クマザサをかき分けて収穫するヨロコビ。
偶然とはいえココまでオシゴトがんばってきてヨカッタ・・・と爽やかな高原の風に包まれて思った。



右手奥に見えるのがメリーマックさんの工房、手前にスモモの古木が花を咲かせている。
ずいぶん遅くやってくる春を一気に噴出させるかのようなエネルギーをあちらこちらで受け止める。



今回の訪問目的は“母の日のプレゼント”を品定めするコトも一つで、新作の「お財布ポーチ」が素敵な仕上がりで待っていた。
長年培ってきたノウハウで改良が加えられ、単に丈夫なだけでなく非常に使い勝手のよい道具として出来上がっている。
ちょっと大きめだけれどもコレだけポンと持って出ても恥ずかしくない風情は母君もきっと喜んでくれるに違いない。



ゲストルームで頂くコーヒー。
開き角度が大きく、ザラリとした触感の茶碗は持ちやすく心地よい。
「トシをとると落としたりコケたり・・・」などと笑いが絶えない会話に時を忘れる。
いつもご馳走さまです♪












石原氏所有のMGA1600Mk-2と工房の前で。
大きさやデザイン設計の違いをメガーヌと対比して交わす会話はジツに興味深いのだが、あまりに時間が無さ過ぎる。
次回はゆっくりと深く・・・


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天ぷら天ぷら♪
北杜市の地酒味比べ4本セットも買ったし、帰ったら天ぷらだよー!
まてよ、いくらホカにもツマミはあるとはいえタラの芽だけじゃねぇ・・・と、富士宮に戻ってからスーパーに立ち寄る。
そう今が旬の桜海老があるじゃん。
信州の山菜に駿河の海の幸、ゼイタクな休日のフィニッシュなのである。



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昼食は昨年末に石原氏のご紹介で伺った『花遊膳』さんで。
経営者の白鳥ユリ子さんには笑顔でお迎えいただき、お元気そうな姿にコチラも嬉しくなってしまう。

清里からクルマで15分ほどだろうか、甲斐大泉にある花遊膳さんはソレと言われなければ判らない位置にある。
昭和初期モダンのような室内と手入れの行き届いた庭には四季の花が咲きそろい、静かで落ち着いた佇まいを見せてくれる。

今回は特別に用意していただいたお弁当形式のランチ。
ひとつひとつ丁寧に仕上げられた和の食材に舌鼓を打つ。どれもはなはなと優しい味がして、カラダに抵抗なく溶け込んでゆく。
そんな上品なお食事をガツガツと一気に平らげてしまったボクに白鳥さんが「足りなければお蕎麦やカレーもありますよ」とお声をかけてくださる。
いえいえ、もうオナカは一杯なんです。
ただあまりの美味しさについ・・・

小淵沢に向う新緑の道。
メガネを置き忘れて引き返すオマケは付いたが、おかげでこのあたりの路には自信がもてるようになった。