お庭でヤキニク〜♪

神戸の友人が「自宅の屋上でバーベキューをした」と自慢げに語って以来“おソトで焼肉”というヨクボーが呪文のように毎日ボクを悩ませていた。

パソコンの大手術を終え、ついでに散乱した書類やおシゴトを整理するためにデスクを買い換えた。配置も少々の改造が必要となり昨日は朝からちょっとがんばってしまったのだ。
夕方「今日の晩メシは何にしよー…」と考え込んでしまった時にハタと思いついたのが「お庭でヤキニク〜♪」なのね。
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急いで母君に電話し「今から支度じゃ〜」と買い物に出かける。焼肉バーベキューの常套句“カルビ”は今回に限って欠席していただいた。
ロースの角切り・ミスジそしてトントロと三種のみの潔さだ。
牛肉はタレで食べるがトントロは母君セットの塩胡椒、コレがジツにハマる旨さだ。
ちょっと買いすぎたと思った肉は全て家族の胃袋に収まり、めでたしの晩餐。

もちろんビールは欠かせないが、若干冷した赤ワインもナイス・フィットなアルコールである。
オーバークオリティーは承知の上でボルドーを一本空け、まだ足りないという勢いもある。
湿り気のある下草や茸の香りがアダルトな雰囲気を発散するこのワイン、酸味が非常に繊細でタンニンもおとなしい。
しかしアトからアトから黒スグリのようなカーテンを拡げては、長い愉しみをもたらしてくれるワインでもあった。

やれやれ喰った喰った〜とお家の中に戻り、シメは今年の初物であるスイカなのね。
熊本県産のスイカ、ドコよりも早くやってきてはスーパーの果物コーナーで「どうだ!」といわんばかりに威張り散らしてはいるが、なるほどソレだけのコトはあってヒジョーに甘くそして香りも良い。
こんなに美味しいスイカに侵略されてしまうと、静岡県産では函南・相良・浜岡といった名産地もうかうかしてはいられないだろう。