長崎卓袱角煮饅頭

妹夫婦が九州にアソビに行ってきたといって土産を持ってきてくれた。カステラや明太といった定番からシブイ系までずいぶんイロイロと頂いてしまったが、この饅頭のように長崎の卓袱料理の一部というのは珍しいモノではないか。

三個入りのチルド化粧箱が一体いくらのお値段だったのか…といった下司な詮索はやめにして、蒸し器にファイヤ〜!と夕食の支度を始めた。
いくら少人数家族とはいえ“一杯のかけそば”みたいな量ではお粗末なので
「今日は中華惣菜シリーズね♪」
とカッテに決め込んで冷凍庫の探索を開始する。
海老ニラ饅頭…う〜ん饅頭とはいってもギョーザみたいなもんだから…と採用決定。
手作りカニ玉あんかけセット…え〜、ちょっとメンドー…パス。
手羽中甘辛焼…オーブンまたは電子レンジね〜…よし、並行作業でいけるじゃんオッケ〜!
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かくしてビールのつまみ兼家族のゴハンのオカズは出来上がった。
ジブンで苦心惨澹して創り上げる献立とは違いチャラリと出来上がる惣菜もたまには悪くない。こんなトキに冷凍食品技術の発達に感謝すべきだろう。
それにしても、この角煮饅頭はスゴい出来映えだった。むっちり厚くトロけるように柔らかウマウマの角煮は、中華料理らしく八角の香りがビシっと決まっており、タレが染み込んだモチモチ生地との絶妙なコンビ。
ビールは一本のみという哀しい約束を破ってみようかな…あ〜、あの、いえ冗談です、冗談。
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久しぶりに南アフリカ共和国のワインを開けた。
オード・カープ2006
ワイン新興国とはいうものの、かなりしっかりと近代テキ管理が施されているようで安定した品質には高い評価が与えられているようだ。
非常に甘みを感じる果実味はブラックベリーや干しアンズの香りそしてトーストのようなスパイシーさも纏っているが、タンニンが前にでてくるような個性派。
酸味の線がキメ細いのでフレッシュな印象の中にも落ち着いた流れがある。
甘みの強い料理にも負けない凝縮感が印象的な、美味しいワインなのね。

で、ちょっと変わっていたのはボトルネックに貼付された製造コード。
欧米のものとは違うタイプで
「あ〜ベツの国なんだな…」
とミョーな部分に見入ってしまうのよ。