伊達鶏冷しらーめん

先日は山形の冷しラーメンを食べてみたのだが、昨晩はもうひとつの巨頭「仙台の冷しラーメン」なのである。

銘柄鶏の逸品「伊達鶏」ガラスープを使用しているというだけあって、クリアかつ味わい深いスープは仙台冷しラーメン界の層の厚さを感じさせる。
スープの調味そのものは山形とさほど違いはないように一瞬感じるが、神経を研ぎ澄まして食してみると同じあっさり系の中にも意外なホドに違いを発見するコトができる。
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日本海側が魚介だしを加えて和のテイストを盛り込み、麺を柔らかな太めにしてスープにマッチングさせる手法を採っているのに対し、太平洋側は鶏ガラスープを徹底テキに磨き上げ、麺を細めの玉子麺でコシをもたせるという凝った細工で驚かせてくれるのだ。
どちらが美味いか…などといった次元の低い評論ではなく、純粋にその風土や歴史の違いを感じながら楽しみたい冷しラーメンなのね。
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冷凍庫でくすぶっていた鶏の手羽元はしっかり柔らかくなるまで蒸し上げ、熱いうちにほぐしては醤油とラー油そして粗挽きのブラックペッパーで調味しておく。
ソコに胡瓜の千切りと玉ねぎスライスを混ぜてやるワケだが、和えるのはトッピングの直前でないとイケナイのね。塩分で野菜がクタクタと水っぽくなり、シャッキリした食感も失われてしまうからなのよ。
好みで白ゴマなど振りかけてもいいだろう。
しまった!また忘れちまったぜ…
トッピング用の青ネギ刻んでおいたのに〜




フツーはシメにラーメンなのだが昨日は逆転の発想…なーんてね、勢いでこうなっちゃっただけなのよ。
ニールシュタイナー・ドンフェルダー
トロッケン2006
カドの取れたタンニンと抑制された酸味がスムースな口当たり。
濃縮された黒スグリやベリーの香りと甘みが、なだらかな曲線を描いて舌の上を転がる。
ラックスシンケンをつまみにいただいたが、やはりもう少しコクのある料理…たとえば牛肉の煮込みやステーキなどといったファッティーなものと一緒に楽しむべきだった。