(18)SB『フォンドボー・ディナーカレー』


固形ルウ時代からの名称を引き継いで販売されているレトルト製品である。
大学生の時分はちょっと高級なカレーだったので、アパートの共同炊事場で先輩が使っているのを見てはちょっと羨ましく感じていたのを今しみじみと思い出している。
あのコロは牛肉も高価で滅多に口にできなかったしカレーに入れる肉も豚コマか鶏肉と相場は決まっていて、現在のようにビーフカレーなどアタリマエになっている状況は想像もしなかった。
友人などはいつも赤ウインナーをカレーに入れていて、朝からソレを喰ったりしているのを見ては大笑いしたのも懐かしい思い出だ。
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スーパーでよく廉売されているごくフツーのレトルトカレーであり、ナニを隠そうボクもコレは100円台前半で手に入れてきた。
しかしたっぷり入った牛肉とマッシュルームはこの倍以上する価格帯のものであり、スパイシーでコクのある味とともに最もコスト・パフォーマンスの高い商品だろう。
四畳半一間・風呂トイレ共同・家賃月9千円の安アパートで作っていた真っ黄色のカレーの時代では高級レストランでしか食べられなかった料理なのである。


エスビー食品株式会社
http://www.sbfoods.co.jp/index.html