ギバサ涼めん

本当はエスカルゴ&白ワイン…ってキメていたのだ。コチラのお方にね〜、見せつけられちゃって。
で、バゲットを買いにパン屋さんに行ったら売り切れだったのよー肝心のおフランスパン。まあエスカルゴは冷凍だし、ムリしなくても…って方針転換した次第なのである。
気を取り直して冷蔵庫探検開始…
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初めて見る名前に思わず手に取ってしまったデパ地下の麺コーナー。ギバサ…いったい何なのだろう、と袋のウラを見ればきちんと解説されていた。

秋田・男鹿半島の郷土食なのだそうだ。正式な名前を「ホンダワラ科のあかもく」といい、ワカメや昆布・メカブといった海藻のナカマだという。
さっと湯通しして包丁でたたけば粘りが出てきて…というプロセスはまさに褐藻類の特徴テキな物理変化であり、もうそれだけでその美味しさが想像できてしまう。
フツーはネバネバさせた上に醤油などを垂らして食すようだが、このメーカーさんは小麦粉に練り込んで製麺してしまった…というアイデア商品なのである。
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湯がいて流水でシメてやると指先からもプリプリとした感触が伝わってくる。お行儀は悪いが一本つまみ食いをしてみると、弾力のある歯ごたえにツルツルした喉越し、そしてかすかな磯の香りがして爽快だ。
添付のストレートつゆは完全に蕎麦つゆと同じであり、流行の“和風つけめん”に仕立てられているワケなのね。
見た目は翡翠麺に非常によく似ているが、同様にキホンは小麦麺なので中華風の冷たいスープにもよく合いそうだ。何度も手に入れられるならイロイロと試してみたくなる美味さを持った麺なのである。
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麺屋 林泉堂
http://www.ramen.info/default.htm