ぴょんぴょん舎『盛岡冷麺』

当家に於いてはどうやら今年は“冷麺元年”となったようである。五月の末以来コレが9回目となる冷麺は東日本の横綱・盛岡ぴょんぴょん舎の製品だ。


 あの将軍サマがお住まいになっておられる平壌が冷麺のルーツらしい。米のとれにくいヤセた土地に栽培される蕎麦をはじめとした穀物から麺を打ち、トンチミのスープをかけて食べる麺はナチュラルな味で飽きるコトを知らない。
 盛岡に平壌冷麺が登場したのは戦後の話だが、今から二十数年前に同地で開催された「ニッポンめんサミット」で一躍脚光を浴び、その名も“盛岡冷麺”として全国区入りを果たしたワケなのである。
キムチや茹で卵といったお馴染みの他に甘い果物をトッピングするのが習わしのようであるが、うっかり準備を怠り昨日はフルーツ抜きの冷麺だったのだ。
家族には「ナシが入っている」
と言い張り、つまらないオヤジギャグに冷たい視線を投げつけられたボクなのである。
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 サスガに市販のセット冷麺の中では最高位にランクされる商品だけあって麺に大根キムチ・白ゴマ・果実酢・スープが添付されているのだが、そのスープはアルミのパウチに封入された“ストレート・スープ”で非常に深みのある味だ。
ややトロミのついたトンチミ風味のスープの優しさに、イーハトーヴの伝説をふと思い起こすようなロマンが溢れている。


ぴょんぴょん舎(株式会社中原商店)
http://www.pyonpyonsya.co.jp/
岩手県盛岡市稲荷町12−5  
TEL:019-647-0474



ヴィニェッティ・フリウリ・トカイ・フリウラーノ
DOC 白・ED


グレープフルーツのような柑橘系の香りに草木のエッセンスがパッとスプレーされたような若々しさ
ふくらみのある酸味とバランスの良い果実味
意外にファットなボリュームに驚いた