丹波しめじ

本当は秋刀魚と一緒に食べようと思って買ってきたキノコだった。
またやってしまったのね、ウッカリ忘れ…

 本シメジに最も近い種類の“はたけしめじ”というのが正式名称だ。大手のキノコ栽培メーカーが「大粒丹波しめじ」などと有難いお名前をつけて販売しているものだが、秋刀魚を買ったスーパーでたまたま1P¥100で特売していたのよ。
フツーの“ぶなしめじ”に比べると非常に大きく最大サイズは軸の直径が4cmほどもありエリンギ並の迫力がある。
火が通りやすいようにちょっと軸部分を手で裂いてみたが、けっこうチカラも必要で肉質に締まりがあるコトがわかる。
案の定、焼いたものを噛んでみるとシャキシャキとした歯ごたえが心地よく「コレならホカの加熱料理にも使えるじゃん♪」と思わぬ発掘品にヨロコビなのだ。
 香りもナカナカのものだが、ホンモノの本シメジってヤツを食したコトがないので比較のしようがない。ずいぶんよい香りと味がすると聞いているので、そのうちありついてみたいとは思っているのだが…
スダチを絞って塩を少々、やはりこのテのきのこならではの食感が酒の肴にうってつけの愉しみをもたらしてくれる。
噛みしめているとほんのり山の香りが漂ってきて「あ〜、明日は高原まで足をのばしてみようか…」という気になってきたのだ。