大シメジとベーコンのパスタ 

巨大な落花生に続いて巨大な“ぶなしめじ”を手に入れた。ベツに巨大食品趣味があるのでもなく、コンプレックスがあるワケでもないのだが…

 きのこ類は重量の90%が水分で、菌類であるところがフツーの植物と違い現在ボクたちが口にしているキノコのほとんどが栽培されたモノなのだ。
世界中で一番多く栽培されているのはマッシュルームで、次いで椎茸、袋茸となる。日本でマッシュルームと云えばなんとなく高級なカンジなのだが、欧米ではごく一般テキな食用キノコなのである。
 カレーや煮込み料理などにコロコロと入った姿はかわいらしくもあり、いかにも「洋食なんだもんね」というヨロコビを実感できるが、味や香りはさほどでもなく、どちらかと云えばその食感や見た目に惹かれる部分が多いのではないか。
しかし実際は含まれるグルタミン酸などの旨味成分も多く、欧州で長年愛される理由はキチンとあるのだ。

 さてこの“ぶなしめじ”はキノコ類一般の特徴であるローカロリーで食物繊維の豊富さに加え、カルシウムや鉄分などの無機質の多さも注目すべきで、単に食味や食感の良さだけではないキノコなのである。
ベーコンと共にソテーして香りを引き出し、双方の旨みをパスタに絡めてやれば極上の一皿となる。この巨大なぶなしめじはたまたま入手したものだが、大きいだけにほとんどエリンギに近いような食感が楽しめ、ベーコンとのコラボレーションは抜群なのね。
そして今回はちょっと思いつきでイタリアの「カリッポ・ボッタルガ・ディ・トンノ」というモノを塩代りに使ってみた。

 南イタリア伝統の“からすみ”で、マグロの卵を塩漬乾燥させたものをパウダーにしてある。名前は聞いたコトはあったものの実物は見たコトもなくトーゼン食べたこともなかったのだが、神戸の友人のご厚意で試してみるコトができた。
なるほど!確かに魚卵の旨みが凝縮され、適度な塩分がパスタにエクセレントな贅を添えてくれる。
 コレなら本来のカラスミであるボラの魚卵加工品の代用以上の実力を発揮してくれるだろう。もっとシンプルなパスタに用いればこの素晴らしさがより輝くに違いない。ピッツァやサラダにもイケるかも〜♪


まるたい農場
http://www.tywa.jp/

イタリア・カリポ社(ツナ製品加工メーカー)製品の販売サイト
http://www.miracle-apex.com/nichiou2009/page_thumb28.html