ソーセージのスープ煮

台湾ではプロ野球のコトを“職業棒球”と呼ぶらしい。略して“職棒”。
ではソーセージは何というかと云うと“红肠”、コレは豚肉ソーセージのコトで鶏肉や牛肉では別の表現になる。“肉棒”などという下品な翻訳しか想像しなかったボクは失格なのである。

 冷蔵庫の畜肉加工品コーナーには賞味期限の切れた“北軽井沢ソーセージ”のパックが転がっていた。家族が注文したモノだったのでテをつけずにいたのだが、いつまでもそのままにしてあるので訊いてみると
「忘れていた」
というつれない返答。
 焼いて食べたほうが美味しそうな良質ソーセージだが、夕食の時刻も迫っていてつけあわせの準備もメンドーだったので仕方がない、スープ煮にしてゴマ化してしまうコトにした。
タマネギとニンジンをカットしてロリエの葉を一枚入れた湯でコトコト、火が通ったコロにマギーのブイヨンキューブをいくつか放り込んでおしまい。アトはテキトーにブラックペッパーをガリガリして出来上がりのスーパー手抜きスープ。
ソーセージは最初から入れずにヤサイが9分通り仕上がった段階で弱火にし、そっと加えてやるのが美味しくいただくコツだろうか。
 10分も温めてやれば程よい旨みと香りがスープに溶け出し、プリッとジューシーなソーセージを堪能できる。彩の緑はパセリやセロリが最適なのだろうが、先日のスタミナ鶏鍋のトキのニラが少し残っていたので刻んで加えてしまった。
コレが意外なアクセントになって違和感を訴える家族はいなかったのが面白い。美味しいバゲットやワインとともに食卓を飾れば申し分なかったのだが最終段階とはいえ何分療養中の身であり、ミネラルウォーターのみと云うのがジツに寂しい。
そろそろ復活か、ワイン生活…ムフフ♪