「富士の鶏」でローストチキン 

農民市場でよく購入してくる“富士の鶏”が、まさか静岡のデパートで扱っているとは思わなかった。

お墓参りやお寺さんへのツケ届けに始まり年末はヤボ用が多くてクリスマスのディナーなどの支度もなかなかにメンドーなフンイキなので、ジツは出来あいのオードブルや惣菜を盛り合わせてオワリにしてしまいたかったのだ。実際去年のクリスマスもそんな風に処理してケッコー楽チンしてしまったワケではあるが、今年は経済テキな要因も重なり「ジブンで作った方が美味しいし安上がりだしぃ〜」で、買い物に行ってブツを見てからドッチにするか決めよーぜ…となっていたのよ。
いつもは松坂屋かパルシェの食品館で用を足すのであるが、駐車場へのアクセスのカンケーで昨日は伊勢丹を選択した。サスガにクリスマスイヴ当日のデパ地下はヒトの数もスゴイし商品も魅力に満ちたモノが所狭しと並べられ、胃袋の消火液が異常な分泌モードになっているのが充分に意識できるのだ。
「なんでもいいからサッサと買って済まして帰り、冷えたシャンパンをポーン!」といった安易な方向に流れかかっていたボクはイケないものを見つけてしまったのよ…
「富士の鶏」それは富士宮青木養鶏場さんが丹精込めて育てては出荷しているブランド鶏なのね。フツーのブロイラーに比べて確実に倍の価格はしてはいるが、ジューシーで柔らかな肉質と上質な旨みが忘れられない鶏肉なのであり、まさか伊勢丹の精肉コーナーで待っていてくれるとは思わなかった。普段はお目にかかるコトのない丸鶏のカタチであっても¥3000というプライスは決して安い買い物ではないが「よぉ〜し!イッチョがんばっちゃおーかな〜」てな具合にカゴにデンと収めることになった。

いきなり焼いても美味しいローストチキンにはならないので、ハーブや調味料を加えたスープに漬けしばらく寝かせてやる。そのあとしっかりスチームをかけて火を通してから中低温のオーヴンでじっくり焼き上げるという算段なのね。
テリよく仕上がったローストチキンは予想通りに極上のお味に仕上がり、安物のシャンパンでさえミョーに美味しく感じてしまうマジックな演出を成功させたのだな。
大枚をはたいて購入してきた高糖度フルーツトマトを使い自家製した“ピッツァ・マルゲリータ”も美味かったが、このチキンの前にはすっかりカスんでしまったのは少々お気の毒なハナシでもあったが、まぁこうした巡り合わせになってしまったのは仕方ない。
例年はアイスクリームケーキかチョコレート系のケーキを準備するのを今年はちょっと趣向を変えてみた。デパ地下某ケーキ店のショウ・ウィンドウに見つけた「ブッシュ・ド・ノエルモンブラン」♪ いいね〜こーゆーのもタマには…




シャトー・レ・バラド2001
ACカオール 赤・FB
マルベック80%
メルロー15%
タナ5%


ブルーベリーの香りにカシスや干し草、落ち葉・ミネラルの香りが感じられる個性派
焦がしたような甘苦いタンニンがバランスしたコントラストの強い酸味
澄んだ赤紫色の波がふくよかな香りを運ぶ美しいワインなのであった




“柔らか葱”
富士・富士宮って意外にネギの出荷が多いんだよ
北海道の「軟白」にはかなわないけど、けっこーイイよね