牛肉とオニオンのパスタ/バルサミコ風味

スタンダード&トラディショナルなものが好みの中心にあるが、たまには創作イタリアンもよいものだ。

イナカに住んでいるので料理の最新情報はテレビか雑誌に頼るホカないのだが、地方民放のグルメ番組などでは時折トンデモナイ料理に遭遇し「おいおいキミ、そりゃ〜ないだろ…」と憤りともつかない呟きが漏れ出てしまうコトもある。
奇を衒った組み合わせでオドロキを誘い出しキャ〜キャ〜騒ぎまくる女性客やシタリ顔のバカップルへのウケ狙いなら居酒屋でやってくれ、と言いたいのねボクは。
いくら創作とはいっても料理はファッションではない。きちんと栄養価や絵画・彫刻に通ずる美的センスが満足されて初めて料理と言えるものなのであり、ココロもカラダも豊かにしてくれる源となるべきものなのだ。そのためには古典テキなレシピの熟知と調理技術の熟練は不可欠であり、バーチャルゲームはココでは通用しない。
昨晩のパスタは夏にOREAJIというイタリアンのお店で食した冷製パスタのホットヴァージョンである。そのトキは鴨のローストと焼根深葱をバルサミコ系のソースで和えたものをパスタに絡めたものであったが、今回はもう少しお手軽な牛バラ肉と玉ねぎを使用してみた。
いくつも鍋を使用する必要はなくパスタを茹でる寸胴とフライパンが一つあればオッケーなのね。
バルサミコ酢には粒マスタードと蜂蜜を加え若干煮詰めるような形で器に空けておく。牛肉をソテーしそのソースを加えフライパン上で牛肉にサッとシミ込むように再度加熱する。コレは皿などに移して粗熱を放出させておくとよい、そしてフライパンは洗ってしまおう。
パスタが茹であがったらペペロンチーノの要領でフライパンソテーし、仕上げの隠し味にお醤油を少々。
温めておいた皿に盛りつけたら、先ほどの味付け牛バラにオニオンスライスを同量程度混ぜ、パスタの上に天盛りしよう。トッピングにバジルの細切りを散らすとハーバルなカンジになるが、もう少し柔らかい風味が好みならイタパセやセルフィユでもいいだろう。
シッカリとした赤ワインにも負けないミートパスタが出来上がった。美味いっ♪実際食べる時にボクはこの上にまたベビーリーフを散らして食べたけどね…


ヴィラ・キアラ・ネロ・ダヴォラ
IGT 赤・FB
ネロ・ダヴォラ100%


ブラックチェリーのアタックが干したプルーンやイチジクを伴って個性ある酸味を形成している
果実味にボリュームがありこなれたタンニンに彩られて生き生きした味わいを発揮するワインなのであった







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