ニョッキ   シメジとベーコンのクリームソース


性懲りもなくまたショートパスタを買ってしまった。食品庫にまだいくつか残っているコトは解っていたがついテが出てしまったのね。
“ロテッレ”は車輪のカタチをしたパスタだが英語名ではまんま“ホイール”だ。まぁコイツは割とドコでも売っているのでさほど珍しいモノでもないが“ニョッキ”の生タイプはあまり見かけないのでパッケージを手にとって眺めているうちにクリームソースとベーコンの香りがしてきたような気がして空腹感が加速したのだ。

ニョッキ(Gnocchi)は複数形で単数だとニョッコ(Gnocco)となり、なんとなくカワイイ響きに変わる。古代ローマ時代から引き継がれるパスタの一種だが、マッシュポテトと小麦粉をを合わせて練り、茹でては様々なソースに絡めて食す料理なのである。
もっちり柔らかな食感が特に女性に人気の料理で、フォークの背で整形される時のスジがソースの絡みを良くする働きもあり比較的どんな種類の食材にも良くマッチしてくれる。
面白いのはその語源とスラングで、本来は「瘤(こぶ)」から来てはいるのだが「でくのぼう」や「バカ」といった使われ方もするようだ。一説では「味のない団子を作るマヌケ野郎」というハナシもあり、食べながらそんなコトを思い出しては可笑しくて吹き出しそうになってしまうのよ。
クリームソースにはシメジとベーコンを入れて風味を加えてやった。三つの違う食感と香りがナカナカに素晴らしい料理となってワインがヨケーに美味しく感じてしまう。

食事と酒は勢いがつくと♪どぉにもトマラナイ〜♪状態になってしまうもので、昨晩は冷凍庫の奥から出てきた“エスカルゴ”にもテを染めてしまった。
コイツも赤ワインには堪らない一品で「しまった〜、こんなコトならバゲットを買っておけばよかったなぁ」とウカツなジブンを責めていると、母君がベツの冷凍庫からカットしたバゲットを出して来てくれたではないか。ん〜アリガタイ♪
軽く解凍してオーヴンで温めてやると焼たての香りが戻ってきてジツに美味しくなってくれる。千切ってはエスカルゴの旨みが溶け出たガーリックバターソースをシミシミ…
ちょっとカロリー摂取過多の昨晩だが「まぁいっかぁ〜、明日のアサとヒルをチョボいもんにすればさ〜」とお気楽モードのヨッパなのである。