できそこないの「ロコモコ」

神戸の老舗レストラン三田屋さんの“生ハンバーグ”なるものが冷凍庫から出てきた。そう例のミッションはまだ続いているのである。

“生”と表示されているのは食材を練り合わせて成型しただけで加熱工程を経ていない…と云う意味で、流通は冷凍状態で行われている。
コイツは解凍してしまうとパティからドリップが盛大に流れ出しパサパサのハンバーグになってしまうので、調理は冷凍のままからスタートさせるのだ。
実際大手のチェーンレストランやハンバーガーショップでもそのような調理手順となっており、意外にふんわりジューシイな仕上がりに気づかぬヒトもいるようだ。もっとも同じ工程を指導してもソレに携わる料理人のセンスで仕上がりは大きく左右され、理想テキな状態から程遠いモノを食べさせられるコトもあって冷凍=良い悪いは、この次元でのお話では判定できないのである。
さてロコモコとはハワイの郷土料理と云われてはいるが古来から伝わるモノではなく比較テキ近代になってから普及したファストフードだ。白ゴハンの上にハンバーグと目玉焼きを乗せグレイビーソースをかけたもの…と云うのが一応の定義になってはいるものの、生野菜やマヨネーズをトッピングしたりとヴァリエーションも豊富なようだ。
“できそこない”と謙遜めいた表現をしたのはグレイビーソースを使わなかったコトと、白ゴハンではなくニラ入りの混ぜゴハンにしたと云うワケがある。ケチャップベースのソースはガーリックや少々のお砂糖や唐辛子も加えてスイートチリソース風にしたので、なんだかアジアンなテイストも…
まぁコレもロコモコのひとつのカタチってコトでね〜、でもけっこう美味しかったな♪ 





ロッソ・サレント
IGT 赤・FB
プリミティーヴォ100%




透明感のある明るい赤がグラスに注がれるとイチゴジャムのような甘い香りが漂い始める
まるで蜂蜜のようにフルーティーな甘みが果実味と酸味を見事なまでに上手く融和させているようだ
辛口だがスムース…焦がしたキノコやシナモンのようなスパイシーさも手伝って心地よい余韻を醸し出している