アローカナの卵で『たまごかけゴハン』 

富士宮市粟倉にある“農民市場”ではフツーの鶏卵に加え、平飼いの有精卵やちょっと変わりダネも常時置いてある。

 以前から行くたびに気になってはいたのだが高価なためなかなかテが出なかったアローカナの卵だ。しかし一般テキな鶏卵が昨年来の価格高騰となってしまったので相対的に値ごろ感が強くなった高級タマゴなのである。
農民市場では4ケ入りパックが¥210と観光客相手の道の駅での販売価格に比べてかなり安い。1ケ¥50強か…そんなに特別ゼイタクとは言えない値段だし、美味しければなおよい。
 殻の色が淡い水色や若草色でレグホン系鶏卵に比べてかなり固い外殻を持つ。南米チリが原産のこのニワトリの品種は日本で飼育される場合は交雑させ安定と多産を目的に改良されてはいるが、それでも年間の採卵数は一羽あたり150個程度と少なめだ。

 ソレだけになんとなく親鳥のパワーが凝縮されているようなコクがあり、拍子抜けするほど淡い色の黄身からは想像もつかない濃厚な味が楽しめる。
以前にテに入れたときはウッカリして日が過ぎてしまったので茹で卵や目玉焼にして食べてしまい「なーんだフツーの鶏卵とたいして違わないじゃん…」と少々ガッカリさせられたものだが、今回は気合を入れて新鮮なうちに“たまごかけゴハン”で食してみたのよ。
コイーですね〜スゴイですね〜ウマイですね〜♪ オクチの中でまったりと拡がる旨みがいかにも高級タマゴってカンジで期待以上のモノを持っている。
 相模原の友人八ヶ岳山麓でアローカナの卵をゲットし、その美味さに折り紙をつけておられたが間違いなかったのだな。フツーのたまごかけゴハンでは満足できなくなってしまったアナタにも、コレならイケますよ!とオススメしたい栄養源なのである。