元はと云えば焼鳥用の『チキン串カツ』

今週は何度農民市場に足を運んだのだろうか。まぁどのスーパーよりもシゴト場マンションから近いというのもあるし、安くて新鮮と云うのはとうていフツーの店では太刀打ちできないからだ。

 野菜類ばかりでなく養鶏業が盛んな朝霧高原の町らしく鶏肉も高品質なモノが常時置いてあり、ココゾという時には高価ではあるが有難い。
豊かな味と優れた肉質の「富士の鶏」は肉単体はもちろん串に刺してヤキトリ用にしてあるものも販売しており時々楽しんでいるが、先日は最初からソレを“串カツ”に転用するコトを念頭に購入した。 
 串カツの食材と云えば豚バラ肉と根深葱の組み合わせが一番好みではあるものの、ヒレ肉に季節の野菜を合わせたり鶏モモ肉と玉ネギというのもアッサリしていて美味しいものだ。
大学生のコロ、学食でしょっちゅう食べていたのは赤ウィンナーにピーマンやタマネギを刺した「ウィンナ串カツ」で2本一組で小皿に乗っていて¥80だっただろうか。いつもおサイフが寂しかったので小ライス¥20と味噌汁¥20で総額¥120の格安定食には何度も助けられた懐かしい思い出もある。
 さてこのヤキトリ用ねぎま生串は準備が楽チンでヒジョーに宜しい。塩コショウで下味のあとバッター液とパン粉をつけてやるだけでアッと言う間に済んでしまう。どちらかと云えばキャベツの千切りや付け合わせのマカロニサラダの方がテマヒマがかかってタイヘンな気がする。


 揚げたてをアチチと頬ばりながら飲むビールはサイコーだ。最後の一本、そう“とっておきの一本”として大切に保管してあった「サッポロ・クラシック富良野ビンテージ2008」を開けてしまったのだな。
オキマリの次のテは赤ワインだが久々にチリワインをチョイスしてみた。コレは某スーパーのワインコーナーで¥880で廉売されていたモノだが、葡萄の品種がいつものメルローとは違うピノ・ノワールってトコが少し嬉しかったりもしたのね。
 コノスルはチリ・チェンバロンゴに100年以上続く単一畑を所有するワイナリーだ。もとは川底であった肥沃な土地と穏やかな気候に恵まれ、果実味に溢れかつ非常に力強く、エレガントな味わいのワインとして高い評価を受けている。
廉価版ではあるがこの一本もそうした血統を色濃く引き継いでおり、デイリーなテーブルワインとしては申し分のない品質だと思う。
イチゴやチェリーの香りにトーストのような香ばしさも見え隠れし、非常にファットなボリュームを感じる果実味が素晴らしい。上級クラスの“ピノ・ノワール レゼルバ”ってのもあるらしく、一度はお手合わせを願いたいものだ。


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